(2018年11月28日に書き始めました。)
平成30年(2018年)12月8日、第197回臨時国会において、
「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」
(改正入管法)が成立し,14日に公布されました。
http://www.immi-moj.go.jp/hourei/h30_kaisei.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/ssw/jp/index.html
しかし、これによって日本に迎え入れられるのは、
「移民」
ではなく、あくまで労働市場における、
「助っ人」
ということになります。一時的に「入国」の枠を広げるだけです。過去にも同じようなことは行われて、
「バッファー」「クッション」
として機能しました。
背景に「マンパワーの不足」があります。
「団塊の世代」が「労働力人口」(16~64歳)から外れたことで起こった、
「労働力不足」
です。しかし、そこを乗り切れば「労働力が余剰」になります。「その期間だけの話」でしょう。ただ、
「いつになれば『団塊の世代』がいなくなるか」
は確定できません。「超高齢化」がさらに進むことも考えられます。どちらも断言できない・・・という状況ですね。そこで元気な高齢者に働いてもらおうと「定年」を「70歳」まで引き上げて、年金の支払いをできるだけ遅らせようと・・・。
とりあえず外国から来てもらう「助っ人」であっても、希望する人は、
「ファミリー・チームメート・国民」
として捉えるのか、それとも、
「あくまで何年いようが『外様』『外国人』のまま」
とするのか。その意識の違いは、大きいです。受け入れるには、
「国民一人一人の意識の変革が必要」
となります。
私の所属する合唱団は、「早稲田大学グリークラブのOB」がメインですが、それだけだと人数が足りないので、来てくれる人は拒まず「メンバー」になってもらっています。その人たちのことを、
「助っ人」
と呼びならわしていたのですが、その「助っ人」の一人から、
「『助っ人』と呼ばれるのはつらい。仲間じゃないみたい。せめて『ファミリー』と呼んでもらえないだろうか」
という申し出があり、全員「ハッ」としました。
そんなつもりはなかったのに、やはり「外部」の人に「外様」の気分を与えてしまっていたのです。そういう側面もこの問題にはあるのかなと思いました。
プロ野球の世界では、
「『外人』選手」
という呼び方は、
「害人」
に聞こえるということで嫌われて、
「『外国人』選手」
という呼び方に変わって、それが定着しましたが、
「助っ人」
という呼び方については、特に何も言われていないのか、今でも普通に使われています。
ちなみに「情報ライブミヤネ屋」では、一度でもご出演頂いた方は、
「ミヤネ屋ファミリー」
と呼びならわしています。向こうが、嫌がっているかもしれませんが・・・。


