8月14日のお昼のニュースでアナウンサーが、
「お盆の中日」
の「中日」を、
「ナカビ」
と読みました。え?この「中日」の読み方は、
「チューニチ」
じゃないの?と思ったのですが、訂正はありませんでした。「ナカビ」は「大相撲」の、
「中日(ナカビ)八日目」
ですよね。
また、アクセントは、プロ野球の「中日(ドラゴンズ)」と同じ、
「チュ/ーニチ」
ではなく、「頭高アクセント」の、
「チュ\ーニチ」
なのです。NHKのアクセント辞典にもそう載っています。昔、新人時代に「チュ/ーニチ」と「平板アクセント」で読んで、先輩アナウンサーに、
「中日ドラゴンズじゃないんだ!」
と叱られました。
そこでうちのアナウンサーに、注意を促すメールを送っておきました。幸いこの日は、原稿にそういった言葉は出て来ませんでした。
しかし、家に帰って、ふと思いました。
「あれ?『中日』って『お盆』だっけ?『お彼岸』ではないか?」
そうですよね!だって「お盆」は、関東などの「旧盆」は「7月」、関西では「8月」ですが、その日にちはともに、
「13日~16日の4日間」
です。
「4日間は『偶数』ですから、当然『中日』はありません!
うわー読み方じゃなくて、前提が間違っていた!!
「お盆」に「中日」はなく、「中日」があるのは「(お)彼岸」です。
「(お)彼岸」は、「春分の日」「秋分の日」をはさんだ「7日間」ですから、
「春分の日」「秋分の日」が「中日」となります。
9月には、「(お)彼岸」がやって来ます。注意しましょう!
(追記)
わかったー!エウレカー!
なんで「お盆の中日(なかび)」という原稿ができたのかが!それは、
「お盆を13日から15日の『3日間』だと思っていたから」
ではないでしょうか?
それなら確かに「14日は中日」になりますね!
私は、
「13日が迎え火、16日は送り火」
と小学生の時に家で教わったので知っていましたが、結構、
「お盆は15日まで」
と思っている人はいるみたいなんです!それは、
「お盆休みが15日まで」「終戦の日が15日」
ということで、それを「区切り」と思っているからではないでしょうか?
さっき岩原アナウンサーも、
「お盆って15日までじゃないんですか?」
と言っていました。
「なんでやねん、16日に『五山の送り火』があるだろ、あれは京都の街全体で送り火をやってるんだよ。ご先祖様をあの世へ送る行事やんか」
と言ったら、
「そうだったんですか!知りませんでした。」
と言ったところから、「もしかしたら」と思いました。いかがでしょうか?
(2020、8、17)


