7655「お盆の中日」

2020 . 8 . 17

7655

 

8月14日のお昼のニュースでアナウンサーが、

「お盆の中日」

「中日」を、

「ナカビ」

と読みました。え?この「中日」の読み方は、

「チューニチ」

じゃないの?と思ったのですが、訂正はありませんでした。「ナカビ」は「大相撲」の、

「中日(ナカビ)八日目」

ですよね。

また、アクセントは、プロ野球の「中日(ドラゴンズ)」と同じ、

「チュ/ーニチ」

ではなく、「頭高アクセント」の、

「チュ\ーニチ」

なのです。NHKのアクセント辞典にもそう載っています。昔、新人時代に「チュ/ーニチ」と「平板アクセント」で読んで、先輩アナウンサーに、

「中日ドラゴンズじゃないんだ!」

と叱られました。

そこでうちのアナウンサーに、注意を促すメールを送っておきました。幸いこの日は、原稿にそういった言葉は出て来ませんでした。

しかし、家に帰って、ふと思いました。

 

「あれ?『中日』って『お盆』だっけ?『お彼岸』ではないか?」

 

そうですよね!だって「お盆」は、関東などの「旧盆」は「7月」、関西では「8月」ですが、その日にちはともに、

「13日~16日の4日間」

です。

「4日間は『偶数』ですから、当然『中日』はありません!

うわー読み方じゃなくて、前提が間違っていた!!

「お盆」に「中日」はなく、「中日」があるのは「(お)彼岸」です。

「(お)彼岸」は、「春分の日」「秋分の日」をはさんだ「7日間」ですから、

「春分の日」「秋分の日」が「中日」となります。

9月には、「(お)彼岸」がやって来ます。注意しましょう!

(追記)

わかったー!エウレカー!

なんで「お盆の中日(なかび)」という原稿ができたのかが!それは、

「お盆を13日から15日の『3日間』だと思っていたから」

ではないでしょうか?

それなら確かに「14日は中日」になりますね!

私は、

「13日が迎え火、16日は送り火」

小学生の時に家で教わったので知っていましたが、結構、

「お盆は15日まで」

と思っている人はいるみたいなんです!それは、

「お盆休みが15日まで」「終戦の日が15日」

ということで、それを「区切り」と思っているからではないでしょうか?

さっき岩原アナウンサーも、

「お盆って15日までじゃないんですか?」

と言っていました。

「なんでやねん、16日に『五山の送り火』があるだろ、あれは京都の街全体で送り火をやってるんだよ。ご先祖様をあの世へ送る行事やんか」

と言ったら、

「そうだったんですか!知りませんでした。」

と言ったところから、「もしかしたら」と思いました。いかがでしょうか?

(2020、8、17)

 

(2020、8、17)