『努力論』(斎藤兆史、中公文庫:2013、3、25)

2020 . 8 . 5

2020_092

 

著者の本業は「英語」。本業以外での本はこれが初めてだという。

著者の名前は読売新聞での「翻訳語」に関するコラムで拝見したことがあったが、著作を読むのは初めてだったが、読みやすい一冊だった。

中でも、著者の恩師・小池銈氏の博識ぶりを紹介した中で、「海星」という名の学校名に関して、それはラテン語の「星=ステラ」「海=マリス」から来ており、「ステラ・マリス」は「聖母マリアの異称」というのは、まさに「目からウロコ」のできごとだった。(「令和ことば事情7616海星」で書きました)

また、ここで紹介された将棋の升田幸三、チベット仏教の河口慧海(えかい)、漢和辞典の諸橋轍次といった方々の生きようも、大変勉強になりました。

 

 

(2020、7、31読了)