いつものように、ふと思いました。
「なぜ、『彼』には『彼氏』と『氏』が付くのに、『彼女』には『氏』が付かないのか?」
つまり、
「彼女氏」
とは言わない、ということですね。
「ガールフレンド・ボーイフレンド」
は言いますよね。もう少し大人だと、
「『いい人』いるの?」
みたいな「昭和な言い回し」も。俗には小指を立てて、
「コレ」
ひっくり返した「倒語・俗語」で、
「レコ」
もあります。
といろいろ考えて、しばらく寝かせておいて、わかりました!
やはり、
「『氏』は敬称」
なのでしょう。そして、
「男性(彼)に敬称を付けるが、女性(彼女)には付けない」
ということでしょう。つまり「男性優位」の言葉。「対(つい)」となる「女性の言葉がない」ですからね。ということは、今後は、
「『彼氏』という言葉は使えなくなってくる」
のでしょうか?
そういえばきのう(8月26日)、「ベルリン国際映画祭」で、今後は、
「男優賞・女優賞をなくす」
というニュースがありました。
NHKでは随分前からあまり「女優」と言う呼び方は使わずに、女性でも、
「俳優」
と呼んでいるようですが、民放は、そこまではやっていません。
「ベルリン国際映画祭」では、
「俳優賞」
に一本化するということらしいですが、その際には、男性と女性それぞれに賞が与えられるのか?そうでないと、
「賞の数が半分になってしまう」
ので、俳優にとっては、
「賞のハードルが上がってしまう」
ことになりますよね。
それと、英語では、
「男優」=「actor」
「女優」=「actress」
というように「男性名詞」「女性名詞」がありますが、
「俳優」は「actor」
ですよね。この単語を使うと「男優」と同じになってしまいます。これは、どうするのだろう?と、フェイスブックでつぶやいたところ、まさに、
「俳優」
でTVリポーターで大阪・ミナミのバー「USAGI」のマスターでもある、
「国木田かっぱさん」
が、
「英語で『俳優』という単語には『player』もありますよ」
と教えて下さいました。なるほど!ありがとうございます。
でもそもそも「男性名詞」「女性名詞」問題はどうするんだろうか?
これからも注目していきます!
平成ことば事情6839「女優か?俳優か?」
令和ことば事情7242「女優か?俳優か?2」
平成ことば事情3740「元女優」
もお読みください。


