『みんな大好き陰謀論~ダマされやすい人のためのリテラシー向上入門』(内藤陽介、ビジネス社:2020、7、15)

2020 . 8 . 28

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内藤さんが、2015年4月~2017年1月までインターネット放送の「チャンネルくらら」で配信した「きちんと学ぼう!ユダヤと世界史:ユダヤ陰謀論を叱る」を基に書籍化されたもの。

「ダマされやすい人のためのリテラシー向上入門」

とサブタイトルがあるので、「リテラシーの入門書」だと思って読むと、かなりレベルが高く難しい。「ユダヤ史」と、それにまつわる「陰謀論」の「入門書(?)」である。

一口で言うと、

「陰謀論なんて、ウソ!」

である。

学んだ言葉は、

「ポグロム」=「破壊」を意味するロシア語。ユダヤ人の大虐殺を意味する。帝政ロシア末期に多発した。

~あの有名なミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の基になったのは、ショーレム・アレイヘム作の『牛乳屋テヴィエ』で、テヴィエが故郷を追われるのも「ポグロム」がらみであると。(134ページ)

また、「154ページ」に出て来た「バビヤール大虐殺」の、

「バビ・ヤール」

という言葉は、

「ショスタコービチの交響曲13番」

のタイトルとしては聞いたことがあったが、ウクライナの首都・キエフ近くの「バビ・ヤール峡谷」で1941年9月29日~30日に、3万3771人のユダヤ人が連行され虐殺されたということは知らなかった・・・。

大変、勉強になった一冊でした。

 

 

(2020、8、27読了)