8月20日、藤井聡太棋聖(18)が、4連勝で木村一基王位(47)を破り、「棋聖」に続く2つ目のタイトル「王位」を獲得して、
「史上最年少二冠」
となりました。本人も、
「二冠」
と自ら書いた色紙を手に、記念写真に納まっていましたが、これを報じた翌日(8月21日)の朝刊は、
「二冠」=読売・朝日・日経
「2冠」=毎日・産経
と分かれました。テレビ各局は「NHK・日本テレビ・テレビ朝日」は、
「二冠」
でした。フジテレビとTBSは、まだ確認できていません。
普通、
「変化する数字は『洋数字』、変化しないもの、固有名詞のようなものは『漢数字』」
と使い分けています。
「二冠」は、「三冠」「四冠」・・・と増えるか、あるいは「一冠」になるかもしれないので、
「変化する数字」
ではありますが、将棋界においては「肩書」のように使われており、先日「名人」を初めて獲得した
「渡辺明三冠」
も「漢数字」が使われていたと思います。(確認してはいないが)
今回、「毎日新聞」は見出しで、
「2冠・八段」
と「漢数字」と「洋数字」を使い分けしていましたが、そういう意味で言えば「八段」だって、藤井聡太二冠の場合は「七段」から上がって今後「九段」にきっとなるでしょうから、
「変化する数字」
なのですから、
「8段」
と「洋数字」を使ってもよさそうなものでしたが、そうはしていません。「毎日新聞」は「将棋」のような「伝統芸能的な分野」において、
「『八段』は『肩書』のようなもの」
と捉えていると考えて良さそうです、
そのあたりの「整合性」って難しいですよね。
(2020、8、21)


