暑い。
刺すような日差し。
通勤途中、思わず口をついて出たのがこんな「五七五」です。
「肌を刺す 殺人光線 死骸線」
「死骸線」てのは「紫外線」掛けたダジャレですね。もう一つ。
「肌を指す 殺人光線 市街戦」
お盆休みで、近くのビルの解体工事も止まっているので、静か。
ただ、セミの鳴き声だけが響く。
こんな「替え歌」ならぬ「替え俳句」を思いつきました。
「しずけさや 街に染み入る セミの声」
そういえば2年前、この元の句を芭蕉が詠んだ「山形の立石寺(りっしゃくじ)」に行ったなあ・・・と思いだし、そこでまた「ハッ」としたのは、芭蕉つながりで、
「古池や かはず飛び込む 水の音」
で出て来る、
「古池」
の「古」という言葉。これは「経(へ)る」の古語である、
「経(ふ)る」
から来た言葉ではないか?と。つまり、
「年を経(ふ)る」=「古い」
が語源ではないか?と思ったのです。そうすると、「ふるさと」の表記、
「古里」
も、これまでは「故郷」と書いて「ふるさと」とした方が情緒があると思っていましたが、
「年を経(ふ)るまで過ごした里」=「古里」
と書くのも、故(ゆえ)あるかなと思っていたら、会社に着いたのでした。
(2020、8、13)


