先日読んでいた本に、
「棉花」
という言葉が出て来て「おや?」っと思いました。「木へん」ですが、
「めんか」
と読むのでしょうね「わたの花」。でも私は普段、これを、
「綿花」
と「糸へん」で書いているように思います。さらに同じ本で、
「綿製品」
という表記も出てきました。こちらは「糸へん」でした。つまりその本では、
「植物」=木へんの「棉」
「製品」=糸へんの「綿」
と使い分けていたのです。
「木へん」か?「糸へん」か?
という問題です。
「糸へん」の「綿」は「常用漢字」ですが、「木へん」の「棉」は「常用漢字」ではありません。だから現在、普通は全て「綿」を使って書くのでしょう。でも
「古くは使い分けていた」
のではないでしょうか?
年配の方はご存じかもしれませんね。
漢和辞典(新漢語林)で「棉」を引いたら、「字義」の欄に、
「わた。わたの木。アオイ科の一年草。インド・エジプト原産。その実を包む白色の繊維から綿を作る。<参考>現代表記では→綿に書き換えることがある。【棉花→綿花】」
やはりそうだったのですね。
(2020、8、13)


