7648「棉花」

2020 . 8 . 14

7648

 

先日読んでいた本に、

「棉花」

という言葉が出て来て「おや?」っと思いました。「木へん」ですが、

「めんか」

と読むのでしょうね「わたの花」。でも私は普段、これを、

「綿花」

「糸へん」で書いているように思います。さらに同じ本で、

「綿製品」

という表記も出てきました。こちらは「糸へん」でした。つまりその本では、

「植物」=木へんの「棉」

「製品」=糸へんの「綿」

と使い分けていたのです。

「木へん」か?「糸へん」か?

という問題です。

「糸へん」の「綿」は「常用漢字」ですが、「木へん」の「棉」は「常用漢字」ではありません。だから現在、普通は全て「綿」を使って書くのでしょう。でも

古くは使い分けていた」

のではないでしょうか?

年配の方はご存じかもしれませんね。

漢和辞典(新漢語林)で「棉」を引いたら、「字義」の欄に、

「わた。わたの木。アオイ科の一年草。インド・エジプト原産。その実を包む白色の繊維から綿を作る。<参考>現代表記では→綿に書き換えることがある。【棉花→綿花】」

やはりそうだったのですね。

 

(2020、8、13)