8月24日「ミヤネ屋」の澤口実歩アナウンサーから
「道浦さんは、罰金は『科され』ですか?『科せられ』ですか?一応『科され』で読んだんですけど・・・よく出て来るんです、これ。」
と質問を受けました。
「うーん、両方あるのかなあ。『科す』という『文語』だと受身形が『科され』で、『科する』という『口語』の受け身だと『科せられ』になるんじゃないかな。前に書いてなかったっけ?」
と聞いたら、
「『道浦・科され』で検索したけど、出て来なかったんです」
と、一応自分で調べている様子。私も自分で書いた原稿で、ネットにUPしているもの、していないもの両方を検索しましたが、出て来ません。「活用」って難しいよねえ。
「実用日本語辞典」というサイトに、こういう記述がありました。
「『科される』読み方:かせられる
多くの場合、科料・罰金などを支払うにようにと命じられることを意味する語。刑罰を与えることを意味する「科する」の受身形の一種。
「科する」にはサ変動詞と五段活用の動詞と2種類の活用方法があり、サ変動詞として活用した場合に「科せられる」となり、五段活用として活用した場合に「科される」となる。
これで言うと、
五段=科す
サ変=科する
でしょうね。
そう思っていたら、同じ日の「日経新聞」夕刊に、
「高温に熱せられ」
という文言を見つけました。これも同じだ!
*「熱す」(文語・四段活用)
*「熱する」(口語・サ変活用)
で活用が違うんですね。
【熱す】 【熱する】
(未然)せ さ
(連用)し・せ し
(終止)す する
(連体)す する
(已然)すれ せ
(命令)せよ せ
かな。助動詞「られ」が付くと「連用形」になりますから。
「古語」=熱せられ
「口語」=熱しられ
となるのかな?
難しい!!
宿題が「課された・課せられた」?


