7626「非スポーツ的行為」

2020 . 8 . 6

7626

 

昔は、サッカーの反則(ファウル)で、

「非紳士的プレー」

と呼ばれるものがありました。いわゆる「汚いプレー」「侮辱的な行為」で、具体的には、

「審判への口答え」「わざと相手を蹴った・殴った」「唾を吐いた」

とかいった行為が該当します。

小学校1年生でサッカーを始めた私は、この言葉を聞いて、

「そうか、サッカーは『紳士のスポーツ』なんだ!」

と幼心に思いました。でも、小学校6年の時には、審判に文句を言って、当時の「小学生としては」珍しい「イエローカード(警告)」を食らったことはありましたが。

閑話休題、「ジェンダー意識の浸透」「女子サッカーの興隆」によって、この言葉も変化してきました。たしかに、

「『女子選手』に『(非)紳士的』はおかしい」

ですものね。でもだからと言って、

「(非)淑女的プレー(?)」

と言うのも、何だかおかしい。そもそも「サッカー」を「淑女」がやる?という問題に。

そこで今や、

「非スポーツ的行為」

という表現になったんでしょうね。

あの「選手宣誓」の際に、昔はよく耳にした、

「『スポーツマンシップ』にのっとり」

というのも「女子」だと、

「スポーツ『マン』」

じゃなくて、

「スポーツ『ウーマン』」

ですが、だからと言って、

「スポーツ『ウーマン』シップにのっとり」

とは言いませんよね。男女一緒に選手宣誓をするときは、長くなっちゃうし。

こういう決まりきった「選手宣誓」も減ってきたかな。そろそろ例年だと、その「選手宣誓」「甲子園」で耳にする季節なのに、今年は・・・寂しいですね・・・。

 

(2020、8、6)