ふと、ひらめきました。
「『耳をそろえて払う』の『耳』は『紙幣の耳』。つまり『端』。『パンの耳』と同じではないか?」
と。普通「耳」と聞くと、
「音を聞く器官」
のイメージが強いですよね。
「壁に耳あり、障子に目あり」
のイメージです。それで考えると、
「耳をそろえて、返してもらおう」
の意味が、わからなくなってしまいます。
『精選版日本国語大辞典』で「耳」を引くと、3番目に、
「物の端や隅」
と載っているではありませんかビンゴ!!
さらに、その中に詳しく「3つの意味」が載っていて、
- 豆腐・パンなど、四角い形のふち。また、その堅い部分。
- 織物・紙・本など、平たいもののふち。
- 大判・小判のふち、転じて、その枚数。
とありました。「パン」だけでなく「豆腐」にも「耳」があるのか!(「堅い部分」は「硬い部分」じゃないのかな?)
「耳をそろえて返して」の「耳」は、まずは(3)の「大判・小判」という「通貨」の可能性があり、また「紙幣」という「紙」という素材に注目すると(2)なのかもしれません。
いずれにせよ、私の「ひらめき」は正しかったようです!
(2020、8、28)


