またもや、ふと思いました。
「じゃれる」と「戯(たわむ)れる」の違いは、何だろうか?
「戯れる」は「書き言葉」的で、「じゃれる」は「口語」といった感じがしますね。
あと「戯れる」のは「人」、「じゃれる」のは「猫」という気もします。
『広辞苑』を引きました。
*「じゃれる(戯れる)」=(ザレルの転)なれてたわむれる。ふざけかかる。
*「たわむれる(戯れる)」=(1)遊び興じる(2)ふざける。おどける。(3)異性に対していたずらをする。
「じゃれる」も漢字で書くと「戯れる」なのか。
用例の一つは浄瑠璃で、もう一つの作例は、
「飼い主にじゃれる」
やっぱり「猫」か「犬」だな。「馬」や「牛」じゃないな。
「ザレルの転」とあるので「ザレル」も引いてみましょう。
「ざれる(戯れる)」
これも漢字で書くと「戯れる」か!
「(古くはサルとも)(1)たわむれる。ふざける。(2)気がきいている。しゃれる。(3)趣がある。風雅である。」
と3つの意味が載っていて、それぞれの用例は、
(1)枕草子(2)落窪物語(3)源氏物語
と、錚々たる日本の古典文学からなので、この言葉自体が「古語・文語」と考えられますね。
ちなみに「たわむれる(戯れる)」の用例は、
(1)子供と戯れる
(2)物まねをして戯れる。
(3)は「用例」なし。
「たわむれる」は、「動物」はなく「人」ですね。あってたな、私の語感は。
(2020、7、16)


