『炎上CMでよみとくジェンダー論』(瀬地山角、光文社新書:2020、5、20)

2020 . 7 . 16

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「ジェンダー=社会的な男女の役割の在り方」から見たテレビコマーシャルについて、問題があって「炎上」したものは、どこがどう、いけなかったか?を読み解いていく一冊。私たちテレビ局員にとっては、とても勉強になる・勉強しなくてはならない本である。

その昔、㊛「ワタシ、作る人」㊚「ボク、食べる人」というインスタント食品(ラーメン)のコマーシャルが問題になったが、それから40年以上たつが、意識の「高い人」と「低い人」に「二極化」しているようにも感じる。「低い人」の意識は、(人は変わっても)40年前とあまり変わっていないように感じる。

「イクメン」という言葉がない時期から、都合11年間、毎朝子供を保育園に送って行った私から見ると、

「あーあ、それはダメでしょ」

というケースがあるが、やはり「わからない人は、わからないのではないか?」と感じた。

今はもう「昭和」ではない。「平成」でもない。「21世紀」の「令和」の時代に、「昭和」の常識は通用しない、少なくとも「ジャンダー関係」においてはということは、最低限、学んでおかないとだめだろう。「頭で」だけでなく「体で」。そう感じた。

 

 

(2020、6、27読了)