読売テレビの「anna(あんな)」という番組を見ていたら、カリスマ主婦のような女性が出ていて、「家庭内の大工仕事(?)」いわゆる「DIY」で「箱」を作るというのを紹介していました。その中で、そのカリスマ主婦が、
「蝶番」
のことを
「ちょうばん」
と何度も言っていたので、びっくりしました。そりゃあ、そのまま音読みすれば「ちょうばん」だけど、「蝶番」は、
「ちょうつがい」
だろうと。放送前に、誰か気付かなかったのか?と思ったのですが、ちょっと待てよ、と。もしかしたら、「ちょうばん」という言い方もあるのかな?と思って、ネット検索してみると、果たして、
「一般的には『ちょうばん』と言う」
と書いてあるではないですか!フェイスブックで、このことをつぶやいたところ、案の定、
「『ちょうばん』とも言う」
という意見が。特に「内装建材メーカー」や「組み立てメーカー」などでは「ちょうばん」と言うようです。知らなかった!
『精選版日本国語大辞典』『明鏡国語辞典』『岩波国語辞典』には載っていなかったですが『デジタル大辞泉』には「空見出し」で、
「ちょうばん(蝶番)→ちょうつがい(蝶番)に同じ」
と、もう一つ、
「丁番(ちょうばん)」
という見出しで載っていて、意味は、
「蝶番(ちょうつがい)のこと。」
と載っていました。『広辞苑』も空見出しで「ちょうばん(蝶番)」が載っていました。『大辞林』も空見出しで「ちょうばん(蝶番)『丁番』とも書く」と載っていました。
『新明解国語辞典』には、「丁番」で載っていました。意味は、
「蝶番(ちょうつがい)の大工の仲間における通語」
とありました。符丁なんですね。
『三省堂国語辞典』にも「丁番・蝶番」両方の表記で載っていました。意味は、
「(建築で)「ちょうつがい(蝶番)」を音読したことば。」
と載っていました。勉強になりました!


