7599「水敬礼=ウォーターサルート」

2020 . 7 . 24

7599

 

 

7月23日配信のCNNの日本語記事をネットで見ていたら、オーストラリアのカンタス航空の「ボーイング747型機」が引退するというニュースが載っていました。その中に、こんな文章が。

「水敬礼を受けてシドニーを離陸した同機は」

この、

「水敬礼」

が初めて見た言葉でした。『広辞苑』『三省堂国語辞典』にも載っていません。

ネット検索でも出て来ません。唯一、

「マニラ首都圏ケソン市第3地区消防隊のメンバーは、今朝早くにケソン市の病院を廻って、医療従事者とCOVID-19パンデミックと戦っている他のフロントライナーに『水の敬礼』を与え」

という文章が出てきました。

「歓迎放水」

のようなものでしょうか?

もしかしたら「英語の直訳」か?と思って、

「水」=ウォーター  「敬礼」=?

調べたら、

「敬礼(迎える)」=「サルート」

でした。「サルート」と言うと、スコッチウイスキーの、

「ロイヤルサルート」

を思い出しますね、青い陶器の瓶の。そこで、

「ウォーターサルート」

で検索したら、案の定、中部国際空港(セントレア)のサイトで、

「ウォーターサルート」

が出て来ました!それによると、

「消防車が水のアーチで航空機を迎える儀式」

のことを「ウォーターサルート」と言うそうで、

「航空機やパイロットに対するリスペクト・歓迎の意を示すために行うもの」

だそうです。古くは「船舶」が港に入港する際に歓迎の意を表するため、消防船から放水を行っていた慣習にならって、「航空機の初便」でも行われるようになったそうです。

グーグル検索では(7月24日)

「水敬礼」      =4550件

「ウォーターサルート」= 719件

しかありませんでした。

「初便」のみならず、「最終フライト」でも行われたということなんでしょうね、「敬意を表して」。

ボン・ボヤージュ!!

お疲れさまでした、ジャンボ!

 

(2020、7、24)