7576「飛彈川の彈」

2020 . 7 . 9

7576

 

 

7月8日、昨夜来の豪雨で、岐阜県の飛騨川系統の川が氾濫しました。その、

「飛騨川」

「騨」を「ミヤネ屋」では、新字体で「つくり」も上の部分が「ツ」の、

「騨」

にしたのですが、実は元は旧字体で「つくり」の上の部分が「口」2つ

「彈」

なんですね。

この日(7月8日)の「読売・朝日・毎日・産経・日経」の各新聞の夕刊では、なんと全ての新聞が、

「飛彈川」

旧字体の「口」2つの「彈」でした。

これにはちょっと、ビックリしました。

テレビのニュース、地上波は見逃したので、ネットで地上波ニュース放送をUPしているものを見たら、なんと確認できた民放4社(日テレ・TBS・テレビ朝日・フジ)は全て、「ツ」のほうの新字体の、

「騨」

だったのです。

NHKは、動画は確認できませんでしたが、サイトの原稿ではやはり「ツ」の新字体の、

「騨」

でした。「新聞」と「テレビ」で、これだけハッキリ分かれるのも面白いですね。

なお、実際の「飛騨」関連の団体のネット上の表記は、

*「ツ」の「騨」

「飛騨高山観光公式サイト」「飛騨市公式観光サイト飛騨の旅」「飛騨経済新聞」「一般社団法人飛騨市観光協会」「飛騨亭花扇(旅館)」「JR東海飛騨路フリーキップ」「飛騨大鍾乳洞」「高山市公式観光サイト(飛騨高山)」「奥飛騨ガーデンホテル焼岳」

 

*「口」2つの「彈」

「飛彈市公式ウェブサイト」「飛彈民俗村飛彈の里」「飛彈金山」「飛彈萩原」「飛彈小坂」「飛彈宮田」「飛彈国府」「飛彈古川」(JR東海駅名)

 

うーむ。意識しているところと、気にしていないところと、両方あるな。

たとえば、家具の、

「飛騨産業」

という会社のHPを見ると「会社情報」では、

「飛騨産業」

「ツ」で書いてあるのに、「商品紹介」や「通販サイト」では、

「飛彈産業」

「口2つ」になっている。

もうこうなると「彈」は「ロゴ」と考えた方がいいのではないかと。

また、今回の豪雨関連では、鹿児島の、

「薩摩川内(さつませんだい)市」

の、

「薩」

の字の右側の、

「産」

の上の部分の、

「立」

が、「縦棒2本が並行している」か「クロスして『×』になっているか」の違いがありますが、「薩摩川内市」のサイトを見ると、見出しは普通の、

「立」

で、「縦棒2本が並行している」のですが、そのサイト内をいくつか見ると、

「×」

の字も使われていて、どうやら、

「フォントによって字体が変わっている」

ようなのです。

フォントに困ります。いや、本当に困ります!

 

(2020、7、9)