日本全国に、
「海星」
と名の付く私立学校は多いと思いますが、斎藤兆史『努力論』(中公文庫)を読んでいたら、斎藤さんの東大教養学部時代の恩師で碩学(せきがく)=めちゃくちゃ物知りの、
「小林銈(けい)先生」
について書かれていました。
あるとき、斎藤さんの妹さんが栃木の、
「宇都宮海星女子学院」
というミッション系の高校に通っているという話をしたところ、小林先生が、
「ああ、そりゃ ステラ・マリス(Stella Maris)だ」
とおっしゃったと。斎藤さんは意味がわからなかったので、あとで調べてみたら、
「ステラ・マリス」
というのは「ラテン語」で、
「海の星」
の意味の、
「海の守護霊の名前」
で、
「聖母マリアの称号として用いられる」
ということが分かったそうです。
そうだったのか!まさに「目からウロコ」です!(そう言えば「目からウロコが落ちる」も「聖書の言葉」ですね。)
そうすると、高野喜久雄作詞・高田三郎作曲の合唱曲『水のいのち』の中に出て来る歌詞、
「くらげは海の月 ひとでは海の星」
というあの歌詞も、そういうことを意味していたのかな?
作詞の高野喜久雄さんも、作曲の高田三郎さんもクリスチャンでしたから、当然、そういうことは知った上で書かれたのではないか?という気がしてきました。
いやあ、勉強になるなあ。
小林先生のことは、不勉強でちっとも存じ上げなかったのだけれど、斎藤兆史さんを通じて知ることができました!
(2020、7、31)


