7607「悲願の」

2020 . 7 . 28

7607

 

7月9日の「ミヤネ屋」で、将棋の藤井聡太七段「王位戦」について放送しました。そのテロップと原稿をチェックしていたら、こんな表現が出て来ました。

「悲願の初タイトル獲得へ」

これは、明らかにおかしい!!(まだ「棋聖」のタイトルを取る前です。)

だって「17歳」ですよ。「タイトル初挑戦」(「棋聖」のタイトルにも挑戦していましたが。)ですよ。正に若武者・藤井聡太七段に、

「悲願」

は、似合わない。これが

「47歳の木村王位」

であれば、

「悲願の初タイトル」

が似合うと思います。「悲願の」は、言う間でもなく、

「何度も何度も挑戦して、長い時間をかけて、ようやく手が届く」

というのでなければなりません。そこで、

「最年少初タイトル獲得へ」

と直しました。妥当な表現だと思います。

 

(2020、7、28)