『新型インフルエンザは なぜ恐ろしいのか』(押谷仁・虫明英樹、NHK出版生活人新書:2009、9、10)

2020 . 6 . 19

2020_072

 

 

本棚にある「ウイルス関係の本」を捜して、出て来た一冊。

11年前、前回の「新型インフルエンザ」の状況・対応などの復習・おさらい。

基本的には、今回の新型コロナウイルスも同じだが、規模が全然違う。

でも、この本に出てくる11年前の人たち(押谷仁、西浦博、尾身茂各氏)が、2020年の現在も、ウイルスとの戦いの最前線にいるということがわかった。その意味では、前回の新型インフルの際の「経験者たち」が、今回の「新型コロナウイルス」に立ち向かってくれているということになる。頼もしいではないか。

「フェーズ」という概念が取り入れられたのは「2005年」から。

「インフルエンザの超過死亡」に関する考え方は、最近時々、耳にしていたが、説明がよくわかった。つまり人間が「死亡」する場合には、「一つの原因」で死ぬとは限らないのですね。「複合的な死因」の場合、「どれを死因とするのか?」ということですね。

私たちは、ついつい「死因は一つ」と思い込んでいますが、よく考えたらそんなことはない。それぞれ因果関係があったりするし、最終的には「呼吸停止」「心停止」で死ぬのです。なぜ、そこに至ったか?が「本当の死因」のはずですが、わからないこともあるし、「一つ」に決められないこともある。勉強になりました。

これを11年前に読んでいるのに、全然覚えていませんでした・・・。

 

 

(2020、6、9読了)