先輩の辛坊治郎さんと、後輩で京都産業大学教授の脇浜紀子さんがYouTubeでやっている「中学1年生のための英語教育」というコンテンツ、どう考えても中学1年生にはレベルが高すぎで「大人向け」だと思われるのですが、その中で「be動詞」を扱った回で、
「To be,or not to be,That is a question.」
というセリフが出て来ました。もちろんシェイクスピアの『ハムレット』の名台詞、
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
ですね。これで「be動詞」について教えるのは「高校1年生以上のレベル」ではないか?と思うのですが、まあいいか。この英文を、
「あります、ありません、あれは何ですか?」
と訳した迷訳を昔、読んだことがあります。多分、遠藤周作のエッセイか何かじゃなかったかなあ・・・。
「be動詞」
の本来の意味を考えれば、この訳も、あながち間違いではないかもしれませんが。
また、「To be」を、
「飛べ」
と「ローマ字読み」してしまい、
「飛べ、飛ぶな、あれは何だ?」
と訳したという話もありましたね。坂上二郎さんも、きっとあの世で驚いているでしょう、「飛びます、飛びます!」・・・って言っても、坂上二郎さんが、もうわからんか。しかし恐らく「迷訳」として後世に残るでしょう。
関連で、ヘミングウエイの、
「武器よさらば(A Farewell to Arms)」
の「Arms(武器)」を、間違えて、
「両腕よさらば」
と訳したとか、まさに「迷訳は世に尽きまじ」・・・マジ?
英語は難しいわ。
(2020、6、2)


