7496「To be,or not to beの訳」

2020 . 6 . 2

7496

 

先輩の辛坊治郎さんと、後輩で京都産業大学教授の脇浜紀子さんがYouTubeでやっている「中学1年生のための英語教育」というコンテンツ、どう考えても中学1年生にはレベルが高すぎで「大人向け」だと思われるのですが、その中で「be動詞」を扱った回で、

 

「To be,or not to be,That is a question.」

 

というセリフが出て来ました。もちろんシェイクスピアの『ハムレット』の名台詞、

 

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

 

ですね。これで「be動詞」について教えるのは「高校1年生以上のレベル」ではないか?と思うのですが、まあいいか。この英文を、

 

「あります、ありません、あれは何ですか?」

 

と訳した迷訳を昔、読んだことがあります。多分、遠藤周作のエッセイか何かじゃなかったかなあ・・・。

「be動詞」

の本来の意味を考えれば、この訳も、あながち間違いではないかもしれませんが。

また、「To be」を、

「飛べ」

「ローマ字読み」してしまい、

 

「飛べ、飛ぶな、あれは何だ?」

 

と訳したという話もありましたね。坂上二郎さんも、きっとあの世で驚いているでしょう、「飛びます、飛びます!」・・・って言っても、坂上二郎さんが、もうわからんか。しかし恐らく「迷訳」として後世に残るでしょう。

関連で、ヘミングウエイの、

「武器よさらば(A Farewell to Arms)」

「Arms(武器)」を、間違えて、

「両腕よさらば」

と訳したとか、まさに「迷訳は世に尽きまじ」・・・マジ?

英語は難しいわ。

 

(2020、6、2)