最近、よく目にする言葉に、
「トレードオフ」
があります。
「二律背反、一得一失、反比例」
だと思います。一応、辞書(広辞苑)を引いてみましょう。
*「トレードオフ」=同時には成立しない二律背反の関係。物価安定と完全雇用との関係など。
ほぼ合っていましたね。
「トレードオフ」の用例としては、孫引きになりますが、たまたま読んでいた佐々木健一さんの『「面白い」のつくりかた』(新潮新書)の中で、山口周さんの『武器になる哲学~人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』(KADOKAWA)を紹介していて、次のような一文が出ていました。
「集団における問題解決の能力は同質性とトレードオフにあります。」
この「トレードオフ」ですね。なんか、昔よく使った、
「ギブ・アンド・テイク」
にも似ている感じがしますが。
最近、「これは『トレードオフ』ではないか?」と思ったのは、
「通気性のあるマスク」
です。「マスク」は、
「菌や飛沫、ウイルス(は、小さすぎてだめかも)を防ぐための布(不織布のことも)」
ですから、「通気性がある」ということは、
「菌や飛沫、ウイルスを防げない」
ということにならないか?と思うんですね。
「通気性」がないと「菌」は防げても「熱中症」になる恐れがあり、「通気性」があると「熱中症」は防げても、本来のマスクの存在意義である「菌やウイルスから口と鼻を守る」ということができない。まあしかし、マスクの本来の意義は「外から防ぐ」のではなく、
「マスクをしている人が、咳やくしゃみで唾を飛ばさないようにするもの」
と考えれば、まあ仕方ないかなと思いますが。
それよりきょう、びっくりしたのは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため活動を休止していた、滋賀県彦根市の人気キャラクター、
「ひこにゃん」
が、4か月ぶりに彦根城の広場に姿を見せたというニュースです。
「熱中症予防のために、通気性の良いマスクを」
「周囲に人がいないところでは、マスクははずしてもよい」
と言っているこの時期に、「マスク」よりも明らかに通気性の悪いもの(着ぐるみ)をまとって、、、かぶっている「中の人」に健康について、一体どういう見解を持っているのでしょうかね?頭の中に「?」が5つぐらい浮かんだニュースでした。


