7429「メーデー」

2020 . 5 . 1

7429

 

5月1日、きょう労働者の祭典「メーデー」です・・・

というニュース原稿を、昔はよく読んだものです。でも最近は、

「平日に『メーデー』と言っても、休みを取れない。休みを取れてもそれを『メーデー』の集会のために使うのは嫌。せっかくの大型連休でも、そこでメーデーの集会に出なきゃならないと、旅行にも行けない」

という声などもあって、もうだいぶ前から、ゴールデンウイークの最初の方、つまり、

「4月29日(祝日)」

あたりにメーデーの集会が開かれるようになっていました。

「5月(メイ)」だから「メーデー」なのに、「4月(エイプリル)」に集会を開いたら『エイプリルデー』になっちゃうじゃないか!」

というもっともな声よりも、

「大型連休を楽しみたい」

という労働者の声のほうが強かったということですね。

で、ことしも4月29日(水・祝日)「昭和の日」に「連合」が「メーデー」のイベントを行ったというニュースが流れていました。

ただ今年は、ご存じのように「新型コロナウイルスの蔓延」で出された「緊急事態宣言」のため、大型連休であっても、どこへも旅行に行くことなどできませんし、何千人も何万人も集まり集会・イベントも、もちろん禁止です。

ということでこの「連合」のメーデー集会も、

「会長の挨拶の動画をネットで流す」

という形で行われた、というニュースだったのです。それは仕方がありません。

しかし、ここで疑問が!

 

「ネット動画でやるのなら、『祝日の4月29日』にやらなくても、元々の『5月1日』にやればいいのではないか?「『メイ(5月)デー』なのだから」

 

ということなのです。

この「4月29日動画配信」は納得できない感じがしましたが、ニュースではそのことには触れていませんでした。

あと、船が遭難しそうな時に出す緊急信号(?)は、「モールス信号」では、

「SOS」

ですが、音声では、

「メーデー、メーデー」

ですよね。あれはこの「メーデー」と関係ないのかな?ないんだろうな。

また、「5月」=「May」は、カタカナで書いたら、

「メイ」

なのに、なぜ「デー」が付くと、

「メイデー」

ではなくて、

「メーデー」

なのかもわからないな。『新聞用語集2007年版』には、「5月の嵐」を意味する、

「メイストーム(May storm)」

は「メイ」になってるのに。

そういえば、ジブリ映画の『となりのトトロ』の主人公の姉妹も、

「メイとさつき」

で、二人共「5月生まれ」なのかな?

「ミヤネ屋」の新スタッフのAさんは、名前が「五月」だったので、

「5月生まれなの?」

と聞いたら、

「いえ、8月生まれです」

「え?8月生まれなのに、名前が『五月』なの?なんで?」

「お母さんが『五月』って名前が好きだったからだそうです」

ということで、もうわからないことだらけのゴールデンウイークです。

 

(2020、5、1)