5月2日の「名探偵コナン」を見ていたら、こんな言葉が出てきました。
「ゲソコン」
「パソコン」ではありません。
「ゲソ」と聞いて思い浮かべるのは、
「イカの足」
ですよね。「ゲソ天」とかね。好きですよ。
でもこの「ゲソ」は違います。そもそも「ゲソコン」が出て来た文脈は、
「スニーカーのゲソコンが残っていた」
というもので、刑事さんがコナン君に話していました。ということは、
「靴底の痕跡」
という意味ですね。つまり漢字で書くと「ゲソ痕」です。でもこれは、
「警察の業界用語」
でしょうねえ。それを説明もなしに使うとは、さすが「推理アニメ」だなあと、ちょっと感心したのでした。因みに『広辞苑』で「ゲソ」を引くと、
*「げそ」=(ゲソク(下足)の略)鮓屋などで、イカの足のこと
とありました。そうそう、
「下足→ゲソ」
なんですね。警察用語の「ゲソ」の意味は載っていませんでした。『精選版日本国語辞典』『三省堂国語辞典』にも載っていませんでした。
グーグル検索(5月8日)では、
「ゲソ」 =215万0000件
「ゲソ、イカの足」= 4万3000件
「ゲソ、靴底」 = 2万9500件
結構「靴底」、「イカの足」と競っていますね。
そう言えば、何で「イカ」のと足しか「ゲソ」と言わないんだろう?と思って検索したら・・・・何ともう書いてました、私。「ゲソ」でググッて何と「2番目」に、私が2年半前に書いたものが出て来ました。
「平成ことば事情6632 なぜタコの足はゲソと言わないのか?」
です。読んでみてフムフム、納得。
(2020、5、8)


