緊急事態宣言中に「賭け麻雀」をしたとして辞職に追い込まれた、
「東京高検の黒川弘務・前検事長」。
「懲戒免職」ではないので、高額な退職金も「ほぼ満額」支払われるということで、その是非が国会でも審議されています。(5月26日のニュースだと退職金は、800万円少ない「5700万円」だそうですが。ちなみに同じ日に報じられた関西電力社長の「年俸」は「5900万円」だってさ。)
その答弁の中に、
「非違行為」
という言葉が出て来ました。耳慣れない言葉です。辞書を引いてみました。すると、
*「非違」=「法にたがうこと。非法」(広辞苑)
とありました。「非法」。「秘宝」ではなく「悲報」でも「訃報」でもなく「非法」。これも簡単そうに見えて、あまり使わない言葉ですね。「違法」とどう違うのでしょうか?
別の辞書を引くと、
*「非違」=(古語)法にはずれたこと。違法。(新明解国語辞典)
*「非違」=(文語)法にはずれたこと。例、税金のごまかし(三省堂国語辞典)
「非違」は「古語」・「文語」なんですね。
「脱税」ではなく「税金のごまかし」と言うあたりに、ニュアンスの違いがあるのかな?
「人事院」のサイトの「懲戒処分の指針」の「第1基本事項~具体的な処分量定の決定に当たっては」を見てみたら、
①非違行為の動機、態様及び結果はどのようなものであったか
②故意又は過失の度合いはどの程度であったか
③非違行為を行った職員の職責はどのようなものであったか、その職責は非違行為との関係でどのように評価すべきか
④他の職員及び社会に与える影響はどのようなものであるか
⑤過去に非違行為を行っているか
等のほか、適宜、日頃の勤務態度や非違行為後の対応等も含め総合的に考慮の上判断するものとする。
というように、「非違行為」がたくさん出て来ました。
「お役所用語」
としては「古語」ではなく「現代語」なのですね。
また『新明解国語辞典』の「非違」の用例には、
「検非違使(けびいし)」
がありました。あ!そうだったのか!!
「非違」を「検査」する「使い」が「検非違使」
だったのですね!いやあ、勉強になるなあ。
それにしても、なんで安倍内閣に関係して問題になる人は、
「かけ」
に関係しているんでしょうね?


