安倍首相をはじめとした政治家の発言によく出て来る言葉に、
「スピード感を持って」
があります。
「『先手手先手』と言いながら『後手後手』」
という実に、
「逆説的な用語の使い方」
をされるので、これもその一種のように見えますが、ちょっと違います。問題は、
「感」
です。つまり、
「スピーディーに」「スピードを持って」ではない
というところに違和感があるのです。
もしこれが、「しっかりやる」という意味を表そうとして「感」を付けてたら、
「やってる感を持って、やっていきたい」
になりますよね。これって、
「やってない」
でしょ!?
「やっているように見える」
ことが目的で、「やること」が目的ではない。
「スピード感を持って」
という言葉を耳にするたびに、そういう思いが浮かび、眉に唾を付けざるを得ないのです・・・あ、その際に直接、指を口に持って行って唾を付けちゃだめですよ!「新型コロナウイルス」が付いているかもしれないから!
ちゃんと30秒以上、石けんでよく手を洗った上で、眉に唾を付けましょう!
(追記)
と、ここまで書いて、家でUPされたものを見たら・・・何と1週間ほど前に「同じタイトル」で書いているではないですか!(令和ことば事情7426「スピード感を持って」)
大体同じ内容。オチとかがちょっと違う。
いやあ、私はこの1~2週間は、思いついたらすぐに書く、「スピード感」ではなく「スピーディーさ」は、我ながら素晴らしいが、チェックが甘かった!
これでわかることは、「スピードと正確さ」の「両方」なきゃいけないということですね!勉強になりました。あえてタイトルはそのままで。
(2020、5、8)
(2020、5、7)


