7442「スピード感を持って」

2020 . 5 . 7

7442

 

 

安倍首相をはじめとした政治家の発言によく出て来る言葉に、

「スピード感を持って」

があります。

「『先手手先手』と言いながら『後手後手』」

という実に、

「逆説的な用語の使い方」

をされるので、これもその一種のように見えますが、ちょっと違います。問題は、

「感」

です。つまり、

「スピーディーに」「スピードを持って」ではない

というところに違和感があるのです。

もしこれが、「しっかりやる」という意味を表そうとして「感」を付けてたら、

「やってる感を持って、やっていきたい」

になりますよね。これって、

「やってない」

でしょ!?

「やっているように見える」

ことが目的で、「やること」が目的ではない。

「スピード感を持って」

という言葉を耳にするたびに、そういう思いが浮かび、眉に唾を付けざるを得ないのです・・・あ、その際に直接、指を口に持って行って唾を付けちゃだめですよ!「新型コロナウイルス」が付いているかもしれないから!

ちゃんと30秒以上、石けんでよく手を洗った上で、眉に唾を付けましょう!

 

(追記)

と、ここまで書いて、家でUPされたものを見たら・・・何と1週間ほど前に「同じタイトル」で書いているではないですか!(令和ことば事情7426「スピード感を持って」)

大体同じ内容。オチとかがちょっと違う。

いやあ、私はこの1~2週間は、思いついたらすぐに書く、「スピード感」ではなく「スピーディーさ」は、我ながら素晴らしいが、チェックが甘かった!

これでわかることは、「スピードと正確さ」の「両方」なきゃいけないということですね!勉強になりました。あえてタイトルはそのままで。

(2020、5、8)

 

(2020、5、7)