博覧強記の郵便学者・内藤さんから送っていただきました。ありがとうございます。
この本は、「切手から歴史・世界を読み解く郵便学」の側面よりも「朝鮮半島の戦後の歴史」に特化しているように感じました。
ことしは「新型コロナウイルスの流行」で、韓国との不仲も「それどころではない」状態ですが、昨年7月からの「GSOMIA」を巡る諍(いさか)いで、日韓関係は「過去最悪」の状態になっていました。
その「原点」はどこにあるのか?というと、やはり1965年に締結された、
「日韓基本条約」や「日韓請求権協定」
です。そこで「賠償」に関しての両国の解釈が一致していなかったことが、結局、半世紀以上経って問題になっていると。今一度立ち返って、当時の状況を「切手と共に」振り返り学び直そう、という趣旨ですよね。
李承晩政権から朴正熙政権へ。
それらの、私は「名前しか知らない大統領」がどんな人であったか、どういう時代背景であったかを学ぶことができます。
やはり、今の空気だけではわからない雰囲気・状況(米ソも含めて日韓・北朝鮮の間に)があったのだなということは分かりました。オリンピックでの「南北合同チーム」結成の歴史なども。
要望としては、巻末に「年表」を付けてくれると、もっと分かりやすかったかも。それじゃ、「韓国戦後史の教科書」になっちゃうけど。
それと「ページ数」の数字が「灰色の〇」で囲まれているのですが、これが見にくいので、できたらシンプルに「数字だけ」を見せてもらうようにならないでしょうか?暗い所で見ると老眼だし、数字が見えなくて「何ページかわからなくなってしまう」のです。
それから66ぺージの下の段(2段組で194ペーです!)の4~5行目の、
「愛新覚羅溥傑少校」
というものの「少校」は「将校」ではないのでは?と思って調べたら、
「中国の軍人の位」
なのですね。少し説明が欲しかったです。


