7493「『マーガリン』のアクセント」

2020 . 5 . 29

7493

 

 

5月29日の「かんさい情報ネットten.」で、一見「チーズ」で食べてみても「チーズ」なんだけど、実は植物油から作った「フェイクチーズ」というものを、岩原大起アナウンサーがリポートしていました。

その際に、メーカーの「マリンフード」の川村敏美さんという女性が、

「これは植物油でできているので『マーガリン』と同じなんです」

というような話をされていました、この「マーガリン」のアクセントが、

「マ/ーガリン」

「平板アクセント」だったのです。

『NHK日本語発音アクセント新辞典』を思わず引いてみましたが、

「マ\ーガリン」

という「頭高アクセント」しか載っていませんでした。

ということは、この「平板アクセント」の「マ/ーガリン」は、

「専門家アクセント」

ですね。

「その言葉をよく使う人たちは、アクセントが『平板』になる」

という「専門家アクセント」は、元・東京外国語大学の井上史雄先生が提唱されました。

例えば、ロックなどの「バンド」を組んでいる人は、本来は「頭高アクセント」である、

「ド\ラム」「ギ\ター」「リ\ズム」

をいう場合には、

「ド/ラム」「ギ/ター」「リ/ズム」

「平板アクセント」になると。

また「バイク」が好きな人は、

「バ\イク」(頭高アクセント)

ではなく、

「バ/イク」(平板アクセント)

と言う、あれです。これは、その一例ですね。

 

(2020、5、29)