5月29日の「かんさい情報ネットten.」で、一見「チーズ」で食べてみても「チーズ」なんだけど、実は植物油から作った「フェイクチーズ」というものを、岩原大起アナウンサーがリポートしていました。
その際に、メーカーの「マリンフード」の川村敏美さんという女性が、
「これは植物油でできているので『マーガリン』と同じなんです」
というような話をされていました、この「マーガリン」のアクセントが、
「マ/ーガリン」
と「平板アクセント」だったのです。
『NHK日本語発音アクセント新辞典』を思わず引いてみましたが、
「マ\ーガリン」
という「頭高アクセント」しか載っていませんでした。
ということは、この「平板アクセント」の「マ/ーガリン」は、
「専門家アクセント」
ですね。
「その言葉をよく使う人たちは、アクセントが『平板』になる」
という「専門家アクセント」は、元・東京外国語大学の井上史雄先生が提唱されました。
例えば、ロックなどの「バンド」を組んでいる人は、本来は「頭高アクセント」である、
「ド\ラム」「ギ\ター」「リ\ズム」
をいう場合には、
「ド/ラム」「ギ/ター」「リ/ズム」
と「平板アクセント」になると。
また「バイク」が好きな人は、
「バ\イク」(頭高アクセント)
ではなく、
「バ/イク」(平板アクセント)
と言う、あれです。これは、その一例ですね。
(2020、5、29)


