新型コロナウイルスの猛威は、燎原(りょうげん)の火の如く全世界に広がり、留まるところを知りません。
一日も早く収まってほしい!
世界中の誰もが、そう望んでいます。
この「収まる」ということを「漢字2文字」で書くと、
「収束」か?「終息」か?
難しいですね。これは、文脈によって使い分けなければなりません。
現在の「新型コロナウイルス」の感染が広がっている状態がピークを越えて、感染者数が、
「右肩下がり」
になって行くことを指しては、
「収束」
です。そして、「新型コロナウイルス」の流行が、
「完全に終わり」
と言える時期には、
「終息」
を宣言することができるでしょう。
つまり、今はまだ「収束」させようとしている段階ですが、最終的に感染流行が終わる時期を目指しており、それは「ゴール」としての「終息」を意味します。
「東京オリンピック」は、ウイルスの流行が「収束」した段階では開くことができず、「終息」したと世界が認めれば開催できる、ということになります。
「終息」はおろか「収束」のメドも立っていない段階で「いつ開く」と宣言するなど、できるはずがないと思うのですが、先ほどのニュース速報で、
「東京オリンピックは、来年7月23日開幕でIOCと合意」
と伝えていました・・・。
(追記)
なんと、これを書いたほんの1か月ほど前に同じタイトルで書いていることを発見。そっちの方が短いですけど。「令和ことば事情7378『収束』か?『終息』か?」。これも読んでみてください。
(2020、5、19)
(2020、3、30)


