4月14日の「ミヤネ屋」のテロップで、こんな表現が出て来ました。
「時差を付けて」
ちょっと待てよと。「時差」は、
「(外国の)ある都市と、日本との時間差」
を言うんじゃないの?アメリカやロシアのように「国土が広い国」だと、「同じ国」の中でも「時差」がありますけどね。この場合は「時差」ではなく、
「時間差をつけて」
のほうがいいんじゃないのかな?と直しました。
あとで考えると、
「時差」は「時刻」
「時間差」は「時間」
ではないかなあと思います。そして、
「時刻」は「足し算」「ゼロ起算」。
「時間」は「引き算」「差」。
でも、
「時差出勤」
という言葉は定着してしまっているなあ。
国語辞典を引くと「時差」にも「時間の差」という意味も載っていたので、あながち間違いでもなかったということか。
逆に「時間差」はあまり辞書に載っていません。『三省堂国語辞典』に、
「時間差攻撃」
が、「バレーボールの攻撃技」として載っていて、その派生した使い方も載っていましたが「時間差」だけでは載っていませんでした。
(2020、4、20)


