7411「時差と時間差」

2020 . 4 . 20

7411

 

4月14日の「ミヤネ屋」のテロップで、こんな表現が出て来ました。

「時差を付けて」

ちょっと待てよと。「時差」は、

「(外国の)ある都市と、日本との時間差」

を言うんじゃないの?アメリカやロシアのように「国土が広い国」だと、「同じ国」の中でも「時差」がありますけどね。この場合は「時差」ではなく、

「時間差をつけて」

のほうがいいんじゃないのかな?と直しました。

あとで考えると、

「時差」は「時刻」

「時間差」は「時間」

ではないかなあと思います。そして、

「時刻」は「足し算」「ゼロ起算」。

「時間」は「引き算」「差」。

でも、

「時差出勤」

という言葉は定着してしまっているなあ。

国語辞典を引くと「時差」にも「時間の差」という意味も載っていたので、あながち間違いでもなかったということか。

逆に「時間差」はあまり辞書に載っていません。『三省堂国語辞典』に、

「時間差攻撃」

が、「バレーボールの攻撃技」として載っていて、その派生した使い方も載っていましたが「時間差」だけでは載っていませんでした。

 

(2020、4、20)