4月10日「ミヤネ屋」の「マスクの効能」で出て来た言葉に、
「静菌効果」
というのがありました。
初めて見ました。
「静菌(せいきん)」
と読むのでしょう。「殺菌」でも「除菌」でも「抗菌」でもない「〇菌」(〇ビ)。
意味は、
「菌の増殖を抑える」
だそうです。へえー。
ウイルスは「菌」ではないんですけどね。
国語辞典では『広辞苑・第7版』『新明解国語辞典・第7版』『明鏡国語辞典・第2版』『新選国語辞典・第9版』『現代例解国語辞典第5版』『三省堂現代新国語・第6版』には載っていませんでした。新語を早く取り入れる『三省堂国語辞典・第7版』にも載っていませんでした。去年秋に出た『大辞林・第4版』にも載っていませんでした。新しい言葉のようです。
グーグル検索では(4月17日)
「静菌」=24万3000件
も出て来ました。その中の「コトバンク」では「デジタル大辞泉」から、
*「静菌」=細菌の発育・増殖を抑えること。(例)「静菌作用」
と出ていました。
「制菌」
というような感じですかね?この言葉も、辞書には載っていないみたいだけど。
「制菌」=458万件
もありました!トップに出て来た「日本化学繊維協会(JCFA)」のサイトによると、
https://www.jcfa.gr.jp/about_kasen/katsuyaku/31.html
「制菌加工は1990年代に登場したと言われています。抗生物質が効かない、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による病院内での感染(院内感染)が問題となったのが開発のきっかけでした。病院向けの対応菌種はMRSAのほか、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、緑膿菌、大腸菌などになります。現在は、病院関係はもちろんですが、一般の衣料品にも制菌素材が応用されるようになっています。インナーウエアやスポーツウエア、靴下、寝装関連、靴材、帽材などさまざまです。皆さんも知らないうちに、制菌素材に守られているのです。」
ということです。詳しくはこのサイトをご覧ください。
ウイルスや菌の変化に対応して新たな対策が立てられ、新しい言葉も生まれるということですかね。ある意味、イタチごっこですねえ・・・。


