2020読書日記041で書いた『ゆかいな珍名踏切』(今尾恵介、朝日新書:2020、1、30)を読んでいる中で、こういう記述が出て来ました。
「大和川の古名は、草香江(くさかえ))
「大和川」は、大阪市と堺市の間を分ける河川。小学校の時は堺市に住んでいたので、よく自転車で遊びに行ったりして、私にとってはなじみの深い川でした。当時は汚かったけど。
源流は「奈良」の方なんですよね。
この「草香江」というのを見て「はっ!」と思いました。
実は奈良の生駒山の麓の大阪側、東大阪市に、
「日下(くさか)」
という地名があります。「草深い」から「くさか」なのですが、なぜそれに、
「日下」
という字が当てられているか?
実はそこ(日下)が、生駒山の麓で「東」を向いていて、
「『日が昇る下』だから『日下』の字を当てた」
というのを、以前読んだことがあり、当時「なるほど!」と思ったことがあります。
「元々あった地名の『呼び名』」に、「意味を持つ漢字を当てた」ということなのですね。だから「漢字本来の読み方にはない読み方」なのだと。
その「くさか」から流れてくる川(=江)だから、
「草香江(くさかえ)」
なのではないか、と思いました。
「日下」も、元々の漢字は「草香」と書いたのではないでしょうかね。
つながりますねえ。
(2020、4、28)


