今年に入った時点では想像もしなかったのですが、「2020年」は、
「新型コロナウイルスと人類とのたたかいの年」
になっています・・・。
さてこの場合、同音異義語の、
「戦い」と「闘い」
どちらを使われますか?
先日のNHKニュースのテロップは、
「ウイルスとの闘い」
になっていましたが、私は、
「『個人』が病気と”たたかう”場合は『闘病』なので『闘う』」
しかし、
「『社会(複数の人たち)』が病気(ウイルス)と“たたかう”場合は『戦う』」
なのではないか?と思って、読売テレビの「ミヤネ屋」では、
「新型コロナウイルスとの戦い」
としています。
『新聞用語集2007年版』では「戦」「闘」の使い分けについては、
*「戦う」=(戦争・勝負・協議、競争相手と優劣を争う)意見を戦わせる、強豪校と互角に戦う、源平の戦い、言論の戦い、告示前の戦い、投手と打者の戦い
*「闘う」=(闘争・格闘、利害・主張の対立で争う、困難などに打ち勝とうと努める)基地返還の闘い、自然との闘い、精神と肉体との闘い、病魔との闘い、暴漢と闘う、要求を闘い取る、労使の闘い
とあります。これで見ると、
「病魔との闘い」「自然との闘い」
が、「新型コロナウイルスとのたたかい」には当てはまりそうですが、それだと、
「闘い」
なんだなあ。どうなんでしょうね?
関西地区用語懇談会の「メールでのアンケート」で、各社に今聞いているところです。
各社の回答を、乞うご期待!!
(2020、4、30)


