STORY ストーリー

第2話7月11日(木) よる11時58分~0時53分放送

12年ぶりに姿を現した腕利きの医師、“ジャンボ”こと鶴田正義(眞木大輔)は、父を亡くし、『馬場医院』を守ろうとする新米看護師の馬場飛鳥(忽那汐里)に「一億円の借用書」を突きつけ、「このオンボロ医院は俺のもん!」と宣言する。
さらにジャンボは、飛鳥に対し、"客"を見つけてくることを命じる。「アイツがいい」とジャンボが注目したのは、『太川酒店』の太川星児(川渕良和)。飛鳥は彼が病人とは思えなかったが、星児の尾行を続けていると…彼はいかがわしい店に入っていく。そして、目を離したすきに、突然、星児が呼吸困難で倒れてしまった…!
駆けつけたジャンボ。「設備の整ったところで検査してからでないと…」と言う飛鳥を、ジャンボは怒鳴りつける!「今この患者を一番わかってるのは、俺なんだよ!」「…」ジャンボの的確な対応で星児の症状は落ち着き、意識も回復。自分の無力さを思い知る飛鳥だった…。
そこに太川酒店の女店主で、星児の妻・雅美(大島蓉子)がやってくる。状況が理解できず、旦那を攻め立てる雅美に対し、ジャンボは星児が「ラテックスアレルギー」であることを説明する。天然ゴムに含まれるたんぱく質のラテックス抗原によるアレルギー症状から、星児はアナフィラキシーショックを起こしたのだった。「これでわかったろ?この町に必要なのが誰なのか?」とジャンボに言われ、『白根総合病院』が仕掛ける馬場医院の買収交渉に賛同していたことを雅美は後悔していた。
ジャンボの意図をなかなか理解できない飛鳥。ジャンボとともにやってきた看護師・長尾千種(吉田羊)から「目の前の患者さんの症状だけ見ててもダメ。身体全体、心、日常生活まで興味を持たないとね」と言われ、亡くなった父・馬場公平(久保酎吉)の言葉を思い出す。「この町の住民は、みんな、大切な家族だ。」
白根総合病院の副院長兼外科部長・天龍一郎(尾美としのり)は冷静を装っていた。ジャンボが戻ってきたことで、推し進めていた『地域医療統合ネットワークシステム』がなかなか前に進まず、内心苦々しく思っていたが、周囲に悟られまいとしていた。天龍の機微を感じ取った医療ジャーナリスト・里中麗子(笛木優子)は、「天龍先生の計画の支障になる男は、私にとっても許せない存在です」と言った。
決意新たに、患者としっかり向き合うことを心に決めた飛鳥は、ある兄妹と出会う。お腹を痛がる妹・高村亜紀(吉田明花音)と、亜紀を馬場医院に連れていこうか迷っている兄・高村賢介(横山幸汰)。そんな兄妹を心配した飛鳥は家まで2人を送り、母・高村真奈美(舟木幸)もパートでいなかったので、夕食まで作ってあげる。飛鳥は「私なりの往診」と称し、兄妹のもとに通うようになる。
――そんな飛鳥に、大きな罠が待ち構えていた。真奈美の内縁の夫・石倉義雄(西村清孝)が、馬場医院に怒鳴り込んできたのだ!亜紀の腹痛の原因は、飛鳥が変なものを食べさせたせいだと言う。石倉は有名なクレーマーだった…。飛鳥は身の潔白を晴らしたいが、賢介も「…無理矢理食べさせられました」と飛鳥を窮地に追い込む。賢介は、石倉の顔色を気にするあまり、ウソをついていた。
石倉たちをうまく追い出すが、亜紀の腹痛が気になるジャンボ。賢介に「妹を守れるのはお前だけだ」とハッパをかける。そして亜紀が再び腹痛を起こしたとき、賢介は石倉の脅しに怯まず、必死にジャンボのもとへ亜紀を連れてきた。亜紀の腹痛の原因は「鼠径ヘルニア」だった。手術で亜紀を救うジャンボ。そして、歪んでいた少年の心も救った…。