でたらめヒーロー

第9話5月30日(木) 24:28~

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倉田夏輝(本仮屋ユイカ)がゴーグルZに拘る理由…それは慕っていた実父・倉田輝彦(小林隆)が、初代ゴーグルZを演じていた事にあった。十年前に出て行った父を今でも信じ、慕い続けている夏輝。そんな夏輝の元に、輝彦が秩父の焼肉屋で働いているという情報が届く。
健太と夏輝にくっついて欲しい久住大地(秋元黎)の計らいで、健太(佐藤隆太)と共に、その焼肉屋を訪れる事になった夏輝。その道中、夏輝の脳裏には父との思い出が…。
友達に万引きを強要されて悩んでいた夏輝を、番組を通して勇気づけてくれたのも、夏輝の絵を褒めてくれてイラストレーターを志すきっかけを与えてくれたのも、父・輝彦だった。その後、家を出て行ってしまった父。母は、外に女がいたと言うが、夏輝は今でも父を信じ続けていた。父は夏輝にとってヒーローだからだ。
秩父の焼肉屋を訪れた夏輝は、遂に父・輝彦と十年ぶりの再会を果たす。
…が、輝彦には別の妻子が。しかも、その子は既に中学生。つまり、輝彦は一緒に暮らしている頃から二重生活をしており、ずっと夏輝を裏切り続けていたのだ。 ショックを受け、焼肉屋を飛び出す夏輝。そこに追い討ちをかけるように、夏輝がイラストを担当している雑誌の編集長・永田から怒りの電話がかかってくる。仕事の納期を夏輝が間違えていたのだ。永田から叱責され、落ち込み、苛立つ夏輝。デリカシーのない発言をする健太とも喧嘩してしまう。父にも健太にも失望した夏輝は、今まで大事にしていたゴーグルZのキーホルダーを投げ捨て、去って行ってしまう…。
東京に帰った夏輝の前に現れたのは、白井麻里(原幹恵)。リッチな黒木慶(小日向文世)に目をつけた麻里は、黒木との間を取り持って貰おうと、夏輝に頼みに来たのだ。黒木に世話して貰った仕事を落として、顔に泥を塗ってしまったと落ち込む夏輝に、麻里は助言する。どんな方法を使っても挽回すべきだと。その言葉を受け、永田の元に謝罪に訪れた夏輝。永田は夏輝に「僕の言う事を聞くなら、もう一度チャンスを上げる」と言う…。
その永田には、強制ワイセツや売春斡旋の疑惑が。永田を尾行していた丹波修司(塚本高史)は、ホテルで永田と一緒にいる夏輝を目撃。驚いて二人を見失ってしまう。修司からの電話でその事を知る健太と、夏輝を訪ねて上京していた輝彦。夏輝と向きあおうとせず、今まで逃げてばかりの輝彦だったが、夏輝に迫るピンチを知り、遂に立ち上がる。
それに応えるように、大地から青ドロップを受け取り、食べた健太。いつもの衣装を着ると、輝彦を背負い、超高速でホテルへと疾走する!
強化された嗅覚で、夏輝の入った部屋を突き止める健太。輝彦と共に乗り込んでいく。すると、そこには上半身裸の永田が。逆上した輝彦は、夢中で永田に掴みかかる。…だが、夏輝は、永田のYシャツについたワインの染みを落としていただけ。さらに、そこには永田の娘の姿が。夏輝は永田に頼まれ、離婚したせいで離れ離れになっていた娘との再会をセッティングしただけだった。永田に関する一連の疑惑も、永田に外されたモデルが逆恨みしてでっち上げたデマだったのだ。
永田に平謝りしながらも、「夏輝には才能があります。今後も是非…」と夏輝の事を頼もうとする輝彦。しかし、夏輝はもうイラストを辞めるという。「描いていると、あなたの事が頭によぎって、凄く嫌な気持ちになるから」と。夏輝に「もう私の前に出てこないで」と言われ、肩を落として去っていく輝彦。このまま二人は断絶してしまうのか?
しかし、二人の事を放っておけない健太が“ある奇跡”を起こす事になる…。
一方、ドロップの解析を完了した芹沢。ドロップには、特定の人間にしか効力が出ないよう使用制限が掛けられていた。しかし、能力発動中の血液データさえ手に入れば、その使用制限を解除する…つまり、万人に効く物にする事は可能だ。それを知った黒木に、玉の輿を狙う麻里がタイミング良く接近してくる。黒木は怪しく微笑みながら麻里に言う。
「私は、あなたのような女性を探していたんです」と…。

今週のゲスト

小林 隆