ストーリー

第4話 11月5日(木)よる11:59~

  銭湯帰りの浅木晴也(玉森裕太)は、帽子を目深にかぶった不審な男を見かける。男は大学の女子寮へ入って行き、晴也は怪しく思って追いかける。すると、女子寮の学生、太田京子(富山えり子)に“のぞき魔”と誤解され、背負い投げされる。京子は柔道部の精鋭部員だった。寮には、能見美羽(新川優愛)や、晴也の追っかけ、坂本葵(柳ゆり菜)らもいて、捕えられた晴也を見て驚く。「のぞきの正体って晴也君だったの!?」と美羽、「違うって!」と晴也。汚名返上のためにも、晴也はその不審者を探し出して捕まえることになった。

  後日、晴也は、窪寺和臣(高田翔)、篠原俊喜(阿見201)らを連れて女子寮を訪れる。寮長(宮地雅子)や、調理師の荒川征子(伊藤かずえ)が見守る中、晴也らは寮の周りを探っていた。そんな中、晴也らの様子を見に来た京子に、俊喜は一目惚れする。

  見回るうち、晴也は風呂場の換気扇にカメラが仕掛けられていることに気付く。「盗撮してたんだ」と晴也。盗撮カメラの存在に女子寮は大騒ぎに。晴也は、不審者に怯える美羽らから、引き続きパトロールしてほしいと頼まれる。その間、晴也らは女子寮の食事を提供されることになり、さっそく食堂で、がっつく晴也たち。「どんどん食べてね」と征子の作る料理は絶品で、評判がよかった。

  その頃、「喫茶&スナック アラバマ」では、磯部克夫(宇梶剛士)が、ママの石田静江(高島礼子)から、晴也たちが女子寮で不審者捜しのバイトをしていると聞かされ、「女子寮!?よし、俺も呼ばれたらすぐ行けるよう体をあっためておかないと!」と浮足立っていた。

  晴也らは、あれこれと犯人を捕らえる作戦をたて、実行に移そうとしていたが、それを寮長が苦々しく見ていた…。

  その頃、盗撮犯の男はカメラに何も映ってないことに苛立っていた。「アングルが変わってるじゃねーか!」と荒れる男。晴也がカメラのアングルを変え、天井しか映らないようにしたのだった。一方、晴也らは、女子寮周辺で、聞き込みと張り込みを続けていた。そこに盗撮犯の男が、顔を隠すようにして車で現れる。晴也たちは、身を潜め、様子を見る。男は、周囲を伺いながら、女子寮の風呂場の換気扇へ向かっていった。「この盗撮野郎が!」と捕える晴也たち。盗撮犯は役所勤めの久本(佐野圭亮)という男だった。

  久本のマンションに乗り込む晴也たち。そこには女子寮の風呂場を映した盗撮ビデオがあり、余罪も他にもあるようだった。久本は、ネットなどには流出させず、あくまで個人で楽しんでいたと言う。「警察には言わないで!」と久本。「まるで反省の色がないな。悪いけど決めるのは俺じゃない」と晴也は証拠を押さえて、寮長に連絡する。

  その後、晴也たちは、ご褒美にと女子寮で料理を振る舞われる。が、そこに泣きじゃくる京子が現れて…。京子の見せるタブレットには、ネットに流出した京子の入浴中の動画。「久本の野郎…!」と晴也らは、久本のもとへ飛んで行った。「違いますッ!俺じゃないッ!だってアングルも違うじゃないですか!」と晴也に怯える久本。晴也が見直すと、確かに建物内でないと撮れないアングルになっている。「……内部の人間の仕業か?」と晴也。

  晴也は、風呂場へ行き、カメラがあったと思われる位置を確認する。そこには空の一輪挿しの花瓶。晴也の脳裏に、征子がその一輪挿しに造花を挿していた光景が思い出される。「まさか、征子さんが…?」と晴也。

  その頃、征子は慌てて家に戻り、同居する井川功(長田成哉)に、「見つかったみたい…早く逃げなきゃ!」と言い、身支度を始める。征子の手にはカメラの仕組まれた造花。「お前しくじったのか!」と征子を責める井川は荷物をまとめ、自分だけ逃げようとする。それにすがる征子を、「オメエみたいな使えねえ女、知るか!くそババア」と、突き飛ばして出て行く。

  井川と入れ替わりに晴也たちが来る。征子に事情を聞く晴也。「全部私が悪いんです」と言う征子だが、事情を察した晴也は、「そうか。さっき、去って行った男が主犯か!?」と井川を追いかける。

  井川は、経営するビデオショップで、盗撮したビデオや、機材をまとめ、逃げようとしていた。客を装って入る晴也たち。「今日は、店じまいだ」と追い出そうとする井川だが、晴也は目ざとく、女子寮の画像を見つけ、「お前だな!」と井川を捕えようとする。そこに征子が来て、「逃げて!」と井川を逃がす。だが、晴也は、「自分の女に盗撮の片棒担がせて恥ずかしくないのかよ!」と、井川を捕まえて、懲らしめる。井川は警察に捕えられた。井川に惚れ、手を貸してしまった征子も、自首して――

  後日、「アラバマ」に京子が現れる。ときめく俊喜だが、京子は「晴也君のために試合を頑張ります!」と頬を赤らめ、晴也に柔道の試合のチケットを渡して行くのだった。ガックリ肩を落とす俊喜。

  銭湯帰りの晴也の前に、以前見かけた不審な男が現れる。「あ!」と晴也が見ていると、寮長が現れ、男と抱き合っている。「……男子禁制じゃねえのかよ」と呆れる晴也。それを葵たち女子寮の寮生たちも目撃し、寮長が男を連れ込んでいたことがバレて大騒ぎに。「知~らね~っ」と、その場を立ち去る晴也だった。
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