ストーリー

第2話 10月22日(木)よる11:59~

  ストーカー被害が無事解決したはずの能見美羽(新川優愛)が、再び不審者に襲われた。悲鳴を聞きつけた浅木晴也(玉森裕太)が駆けつけて助けるが、不審者はマスクで顔を覆っていて正体がわからなかった。晴也はひとたび、美羽を、自分と篠原俊喜(阿見201)の住むアパートに避難させ、再び不審者の調査を始めることに。

  その時、美羽が住むマンションの隣人の広沼千晶(小島梨里杏)の兄、広沼雅司(武田航平)から晴也に連絡が入る。千晶はまだ行方不明のままだった。千晶の部屋を一緒に確認してほしいと言う広沼。晴也から千晶の部屋に不審な人物が出入りしていたと聞き、駆けつけたのだった。部屋に入ると何者かに荒らされた跡があり、クローゼットの中には煙草の葉のようなものがあった。「これは……脱法ハーブだ」と晴也。部屋を探られた原因は脱法ハーブのせいだと推察する晴也。千晶は脱法ハーブに絡んだトラブルに巻き込まれたのかもしれない、と広沼に言う。もしそうだとすると、千晶は脱法ハーブ所持で大学は退学、前科持ちになってしまう……。警察に通報するか否かの判断は、千晶の兄の広沼に任せ、晴也は美羽のもとへ戻る。

  「もしかすると能見さんを襲った奴は、千晶さんの失踪に関係しているかもしれない」と晴也。千晶は、晴也たちと同じ大学の学生だった。晴也は、仲間の窪寺和臣(高田翔)や、晴也の追っかけ、坂本葵(柳ゆり菜)、安藤麻衣(池田沙絵美)、小島桃子(小槙まこ)に協力してもらい、千晶の行方を探すことにした。

  まもなく、千晶の友人と連絡がとれる。実は千晶は、昨日の朝まで4日間ほどその友人の家にいたと言う。千晶はずっと落ち込んでいた様子で、恋人の高城晃二(聖也)からの連絡を待ち続けていたらしい。しかし、その後、どこに行ったかはわからない。

  その頃、石田静江(高島礼子)目当てに「喫茶&スナック アラバマ」に通う磯部克夫(宇梶剛士)は、静江が店先に黄色いハンカチを掲げるのを見て、呆然としていた。

  一方、晴也たちは、高城の家を突き止め、押しかける。高城は留守だったが、中に入り込むと、部屋はひどく荒らされていた。晴也はその部屋で、ある写真を見つける。そこには、晴也の記憶にある男、尾上貴浩(金井勇太)が写っていた――。実は晴也は、大学に入って間もない頃に、サークルのイベントを通じて詐欺まがいに金を巻き上げる、上級生の尾上をやり込めたことがあった。その後、尾上の仕切るサークルは、悪質な行為が横行し、つぶれたのだった。「あの尾上なら危険ドラッグを扱っていても驚かない」と和臣も言う。「高城は、尾上と仲間割れでもしたのかもしれない。部屋が荒らされているのは、脱法ハーブを探していたからだと思う」と晴也。二人は、尾上のことを探ることに。そこへ、美羽のボディガードをしていた俊喜から連絡が入る。「能見さんが消えた!」と。

  美羽は着替えを取りに戻ったマンションの玄関で、こつ然と姿を消したのだった。美羽の部屋に行き、チャイムを押しても返事はなく、どこを探しても美羽は見当たらない。慌てた晴也たちは、手がかりを求めて、尾上を追う。

  その晴也のもとに、浮かない顔の磯部が来る。「静ちゃんは、誰か思う奴がいて、そいつの帰りを待っているんだ…」とクヨクヨ悩んでいる磯部。「今、忙しいんだけど…。好きなら直接聞くしかねえんじゃねえの?」と呆れながらも励ます晴也。

  しばらくして、尾上が大学卒業後、渋谷のとあるクラブで、脱法ハーブの売買をしていることがわかる。晴也、和臣、俊喜は、クラブへ行き、尾上を探す。尾上はいなかったが、売人を見つけ、晴也らは客を装い、尾上のマンションまでたどり着く。さらに晴也たちは尾上をガードする男たちを軽々とやっつけ、尾上の部屋まで行く。すると、部屋では大量の脱法ハーブが栽培されていた。「誰だ?お前」という尾上に、「女を返せ!」と晴也。そこには暴行を受けてボロボロになった高城と千晶がいて――。

  晴也らは尾上を叩きのめし、高城と千晶を救い出すが、美羽はそこにはいなかった。「あんたが来なかったら、殺されていたかもしれない」と高城。高城と千晶は、尾上の仲間から抜けようとしたため、制裁を受けたのだと言う。千晶は、兄の広沼ら家族に危害が及ぶことを懸念して、家族との連絡を絶っていたのだった。

  その千晶に晴也が、先日、千晶の兄の広沼と、管理人の橋本学(遠山俊也)に頼んで千晶の部屋を開けてもらったことを話すと、千晶はマンションに管理人などいない、と言う。え?と晴也。では橋本は何者なのか――。晴也は美羽のマンションに駆けつける。自力で美羽の部屋に忍び込むと、部屋の中には、手に包丁を構え、マスクをかぶった男がいた。それは橋本だった。橋本を捕える晴也。美羽は橋本に怯えてトイレに逃げ込んでいた。橋本は、住民に対するセクハラを美羽に訴えられ、解雇された管理人だった。それを逆恨みし、美羽を襲った橋本。

  美羽を無事に救い出し、ついでに千晶も見つけることができた晴也。事件はようやく解決した。晴也が「アラバマ」に行くと、ご機嫌の磯部がいた。静江の黄色いハンカチは、先代のマスターから続いている習慣だったと判明したのだ。しかし、その静江の様子は、どことなく切なげでいて――
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