黄金列伝

月亭八方 陣内智則 月亭方正

放送内容

2013年2月7日(木)
深夜1:08~

 芸歴としては中堅ながら、ベテランの月亭八方も「雰囲気がほとんど僕と“同期”」とうなる堂々たる貫禄を放つ兄弟コンビ・中川家の剛と礼二。同じNSC11期生で同期の陣内によれば、2人は入学当初から漫才のうまさで注目を浴び、「当時からもう“出来上がっている”という雰囲気だった」という。そんな2人の芸人人生を、トークで振り返っていく。

 中川家の“笑い”のルーツは幼少時代に遡る。兄の剛、弟の礼二、2歳違いの兄弟が生まれ育った実家を訪れたことがあるという陣内によれば、「笑ってしまうぐらいの貧乏暮らしだった」という。おもちゃは買ってもらえず、遊びといえば「近所のオッサン見て笑ったり」などの“人間観察”だったと礼二。そして、たまに連れて行ってもらう「なんば花月」が、兄弟の大きな楽しみだったという。若かりしころの八方やオール阪神・巨人、明石家さんまなどの舞台を「かぶりつきで見てた」という2人。こうして幼少期から、のちにモノマネなどで花開く“人間観察力”と“笑い”をしっかり体に染みこませた剛と礼二だが、学校を卒業するとそろってサラリーマンに。相変わらずの熱烈なお笑いファンだったが、「芸人さんなんて、すごすぎて自分がなれるもんやとは思わなかった」という。そんな2人が芸人になろうと決意したきっかけとは?

 そして、2人そろってNSCに入学し、芸人を目指すことになった中川家。礼二は「芸人さんに会える!と、もう、うれしいてうれしいて…」と大興奮!一方、剛は「ゼロからの出発」と冷静だったという。同世代のNSC生が若者らしい尖った笑いを目指す中、「ダイラケ(中田ダイマル・ラケット)さんのネタをコピーしていた」と本格派志向のシブい芸風はとにかく目立ち、一目置かれる存在だったとか。まもなくデビューすると、陣内をはじめ、たむらけんじ、ケンドーコバヤシなどの同期芸人が「心斎橋筋2丁目劇場」で女子中高生の人気を集めるように。だが、中川家は若手らしからぬ芸風が災いし、「一度もワーキャー言われたことはなかった」らしく…。そんな当時の中川家の様子を、2人をよく知る先輩のメッセンジャー・黒田がVTRで激白!兄弟の意外な関係が明かされるほか、2人と仲のいい陣内が礼二の“つい漏らしてしまった事件”、剛の“甘えん坊発言”など赤面エピソードをぶっちゃける。

 その後、1995年には同期に先駆けて上方漫才大賞の新人賞を獲得するなど漫才賞レースを制覇し、仕事も急増!桂三枝(現・文枝)、西川きよしの大御所コンビがメインを務めるテレビ番組のレギュラーに抜擢されるなど、まさに順風満帆の芸人人生を歩み始めたころ、剛に異変が起こる。若手にとっては重すぎるプレッシャーから精神のバランスを崩し、「心臓が止まりそう」、「息ができない」などと言っては仕事を休むようになったのだ。病院での診断は「パニック症候群」。レギュラー番組や劇場の出番もなくなり、残った仕事はラジオ番組1本だけ。そんなある日、剛から礼二に「お前は1人でもやっていける」と泣きながら解散を切り出す電話がかかってきたというのだが…。壮絶な解散の危機を乗り越えた2人の“兄弟愛”とは?

 そして2001年、漫才日本一決定戦「M−1グランプリ」の初代チャンピオンに輝き、東京進出を果たした2人。次々と舞い込む仕事をこなすために「無我夢中やった」と当時を振り返る剛と礼二だが、まもなく、ある不安にとらわれるようになったという。果たして、順調そのものに見えた中川家が抱えていた知られざる悩みとは?

 そのほか、あの爆笑モノマネの誕生秘話や、「NGKの大トリ」を期待されることへの意外な心境、今後の目標などを中川家が本音で語り尽くす!

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