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2019年11月12日

ytv NextryがNTTドコモ関西支社と5Gによる「高品質複数モバイル映像伝送検証実験」を実施

リリース

複数カメラのライブ映像を複数5G回線で高品質モバイル映像伝送、より効率的な生中継を可能に
5G回線を利用したクラウド編集・ネット配信も視野


 読売テレビのグループ会社である(株)ytv Nextry(大阪市中央区)は、(株)NTTドコモ関西支社(大阪市北区)と10月29日(火)、「ドコモ5Gオープンラボ®OSAKA」*にて、NTTドコモが提供する5Gプレサービスを利用し、「高品質複数モバイル映像伝送検証実験」を実施した。次世代のフィールド制作に向け、5G回線の特徴である広帯域・低遅延を活かし、複数の高品質な映像をリアルタイムでモバイル伝送。また送り返し映像を、取材先にてスマートフォンで確認しながら生中継が可能であることを証明した。

 実験では、ドコモ5Gオープンラボ®OSAKA内に、取材場所と本社制作設備を想定した2つのスペースを仮設。取材場所側では複数の放送用カメラのライブ映像を、4G/LTE回線では伝送できなかった放送HD品質で、複数の5G回線を使用してそれぞれモバイル伝送。制作設備側では受信したライブ映像同士の遅延量や切替の可否、映像品質を検証した。さらに、5G回線を通じて、切替出力の送り返し映像を取材場所のスマートフォンに伝送し、伝送遅延量や映像品質を検証した。

 モバイル伝送装置は、(株)朋栄が販売代理店であるカナダDejero社の「Dejero EnGo」(送信装置)、「Dejero WayPoint」(受信装置)、「Dejero CuePoint」(送り返し装置)を使用。H.265/HEVCエンコードでモバイル伝送されたライブ映像は、高品質かつ極めて低遅延で、WayPointからSDI出力され、その映像をスイッチャーで切替後、CuePointを使用して5G回線で伝送し、取材場所のスマートフォンに低遅延で表示できた。
 これにより、ハイクオリティかつリアルタイムに直接本社制作設備に伝送することで、フィールド制作を円滑に行えるようになり、これまでに比べ、より効率的な生中継が可能であることを検証できた。
 今後は、来年度予定されている5G商用サービスを利用し、現在4G/LTE回線で中継しているスポーツ配信番組等で、フィールド検証を予定している。

 また、ライブ映像をRTMP(Real Time Messaging Protocol)方式で、5G回線を通じてAWSクラウドサービスにモバイル伝送し、クラウド編集・ネット配信に向けた検証も実施した。
 引き続き、円滑なフィールド制作やクラウド編集、ネット配信を想定した効率的なコンテンツ制作を目指す。
(*「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」会員向けに提供する施設)
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