お知らせ

2019年06月07日

当社番組における不適切な放送について

リリース
 5月10日(金)に放送した『かんさい情報ネット ten.』(月~金 夕方4:47)内のコーナー企画「迷ってナンボ!」の中で、一般の方に対し、体に触れたり保険証を確認したりするなど執拗に性別を確認するという、人権上、著しく不適切な取材を行い、放送いたしました。
 人権を尊重すべき放送局が、このような放送を行ったことを、重く受け止めています。
 これまでに社内の「検証・再発防止検討チーム」(コンプライアンス推進室、報道局、編成局、顧問弁護士らで構成)が制作担当者ら関係者の聞き取りを行い、当該放送に至った経緯や背景を検証しました。その結果、問題点として、「セクシュアリティに関する認識の欠如」や「本人承諾さえあれば問題ないという認識の危険性」、さらに「VTRチェック体制の不備」があったことがわかりました。
 これらを受けて、当社ではすでに制作体制の見直しと、セクシュアリティに関する意識向上に取り組んでいます。
 5月13日(月)からは、各曜日のレギュラー企画に関して、プロデューサーに加えてチーフプロデューサーなど管理職が重ねてチェックをするダブルチェックを行っています。さらに、6月1日付で番組のチーフプロデューサーを2名に増員するとともに、第三者的に番組内容をチェックする管理職として「危機管理責任者」を配置しました。
 一方、セクシュアリティに関する全社的な意識向上のために、LGBTなどの性的マイノリティの問題に取り組む虹色ダイバーシティ代表の村木真紀さんをお招きした研修会を今月5日に開催しました。また、当社では毎年2回、番組制作にかかわる様々な事柄を取り扱う全社コンプライアンス研修会を実施しておりますが、今後は人権研修にもより力をいれていくこととしました。
 読売テレビでは、今後も再発防止に向けた対策に取り組み、視聴者の皆様からの信頼回復に向けて努めてまいります。
PAGETOP