明治から大正、昭和と長きにわたって活躍した染織作家 山鹿清華
作家自らの一貫制作によって生み出される「手織錦」でもって染織美術というジャンルを打ち出し、
帝展や日展への出品をはじめ、祭礼装飾、奉納懸装品、緞帳などを幅広く制作した。
ホテルや豪華客船の室内装飾も手がけ、工芸の発展と後進の育成にも尽力し、1969年文化功労者に選ばれた。
祭礼時の懸装品などには天女や雲龍といった伝統的な図柄を、官展や日展への出品作の壁掛などには機関車、ロケット、東京タワーといったユニークなモチーフを用いたように、山鹿の主題選びは実に多様で奇抜です。
彼は明治、大正、昭和にわたり染織の伝統継承に努める一方で、進取の気風にも富んだ稀有な存在だったといえる。
デザインから素材の選択、制作までを作家が一貫して行う「手織錦」という染織美術作品を生み出し、祇園祭のタペストリー、建築家・村野藤吾との協働による空間装飾など、知られざる作家の軌跡を代表作と資料で辿る。
山鹿清華の仕事を振り返る、40年ぶりの回顧展です。
075-771-4334(京都市京セラ美術館)