命を運ぶ電車
~ JR福知山線脱線19年 安全への道標 ~
2005年4月25日に起きたJR福知山線脱線衝突事故。乗客106人と運転士が死亡、負傷者562人の大惨事となった。事故で妻と妹を亡くし、娘が重体となった遺族・淺野弥三一さん(82)。事故後、私憤を抑え、加害企業・JR西日本に向き合い、「安全」理念の構築に携わった。人はミスをする。しかしリスクを事前に把握すれば最小限に抑えることができるはずだ。鉄道の安全を求め続けJRに向き合う遺族の19年。