ストーリー

5時限目
5月2日(土)
銀杏学園の怪物

 理事長の柊暦は式島切子の退学を取り消し、鑑を銀杏学園の非常勤講師として正式に採用。晴れて銀杏の教師になった鑑は生徒である妹の純音と一緒に学校にやってくる。すると切子が退学しなくて済んだと鑑にお礼を言いに来る。前日、カッター少女としてライブをやった切子。すでに生徒たちは切子がカッター少女だと気付いていた。鑑が切子と話していると、目の前に車が吹っ飛んでくる。巨漢の男子生徒、七海征十郎が違法駐車の車を蹴り上げたのだ。七海は札付きのワルだった。

 この後、七海は目の前に立った事に腹を立てて男子生徒に乱暴。鑑は咄嗟に男子生徒を庇った鑑にも怒って蹴り飛ばそうとする。純音は鑑を助けて七海と一触即発の状態に。そこに現れた暦は純音と七海のケンカの仲裁に入る。野次馬が集まる中、暦は新任の鑑が純音と七海のクラスの担任になる事を発表。さらに暦は鑑が七海と勝負したがっていると勝手に言い出し、七海は勝負を受けて立つ。勝負は3日後。暦はどちらかが負けを認めるまで、一切のルールなしと決める。

 切子は七海にビビリまくる鑑に荒っぽいトラブルの時に頼りになる先輩を紹介すると伝える。鑑は切子がSNSで知り合った先輩と会って驚く。それは東神鳴高校で鑑の教え子だった叶美奈子だった。しかも七海は美奈子の中学の後輩と判明。美奈子は七海がワルになりたての頃に面倒を見てあげたという。七海の父親はプロ野球選手。七海は子供の頃から野球の英才教育を受けていたという。目の前の障害は全て排除して前へ進めという信念を持つ父親はどんどん孤立して引退後に失意のまま病に倒れて他界。気が付けば七海も父親と同じように孤立し、トラブルを起こして中学野球界から永久追放されたという。

 鑑はそんな問題児の七海がエリート校の銀杏学園に入学した事を不思議に思うが、すぐに暦が入学できるように計らったと察する。そして、問題児同士の鑑と七海を戦わせようとしている暦。鑑は暦が何を企んでいるのかが理解できない。翌朝、鑑は午前10時に七海を校門前に呼び出し、七海は鑑と共に美奈子が現れた事に驚く。鑑は2日後の勝負の内容を決めた事を七海に伝える。

 鑑はサッカーゲームのソフトを七海に渡し、ゲームで勝負すると言い放つ。ケンカするつもりだった七海は拍子抜け。鑑は断ったら大事な先輩の美奈子の恥ずかしい画像をネットに流出させると脅す。七海は汚いぞと激怒するが、鑑は暴力という自分の得意分野で相手を屈服させるのはお前がいつもやっている事と言い返す。七海は覚悟を決めてこの勝負を受け入れる。美奈子は自分の画像の流出を恐れ、七海の家に泊まり込んでゲームの特訓に付き合う。七海は寝ずにゲームを猛特訓してメキメキと腕を上げる。何もせずに呑気にメイドカフェに通う鑑。余裕の鑑はすでに自分の勝利を確信していた…。

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