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#1090

眠れる街に消えた犯人

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依頼が終わり人気のない路上を歩いていたコナン、蘭、小五郎は、鋭い警笛の音と叫び声を耳にする。そこでコナンたちが発見したのは、腹をナイフで刺された警備員・根津吾郎だった。息があることを確認し救急車を呼んでいたところ、根津が落ちてきたと思われる階段からヒールの足音がする。結城景子が泣き叫んでおり、そこには夫でIT企業社長の結城秀人が倒れていた。そんな中、根津は大通りを指さしながら「白い服」と言い残し絶命してしまう。コナンは大通りに犯人を追いかけていくが、そこには声を聞いてやってきたのか「黒い服」の青年・一ノ瀬薫がいるだけだった。第一発見者である景子の証言では――近くにある会社の三階会議室で結城と打ち合わせをした後、自分だけ残って仕事をしていたところ警笛が聞こえてきた。気になって会社の窓から見下ろすと、倒れている結城と懸命に心臓マッサージしている根津の姿が。その後、犯人を追うように走り出した根津が転落する音と叫び声が聞こえてきた――という状況だったらしい。その証言が正しいとすると、姿の見えない犯人は結城を殺害した後、再び現場に戻ってきたことになる。事件発生時、離れた場所に居たが「白い服」を着ている景子。仕事が休みにも関わらず会社の近くにおり、根津が指さした方向にいた社員・一ノ瀬。それぞれ言動に不審な点があるものの証拠は出ず、姿の見えない犯人X説も浮上してきて……。

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