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#1088

不運で不審な被害者

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米花町「度照神社」の近くを通りかかったコナンたち少年探偵団は、悲鳴を聞き駆け付ける。そこには、頭部を強打し石段下でグッタリしている岡本寿飛太の姿があった。目撃者の女性によると強盗に襲われて蹴落とされたという。米花中央病院で治療が始まった寿飛太は、どうやら命に別状はないようだ。付き添っていたコナンたちの元にやって来たのは新進作詞家で姉の岡本寿里亜と、彼女の師匠・斉門高太郎。寿里亜の話によると寿飛太は強盗被害にあう直前、米花町ではなく「和井葉町に来ている」という話を電話でしていたらしい。寿里亜と斉門は米花町を毛嫌いしている様子で口々に「どうしてこんな町に……」と言い、困惑した様子だ。その理由は、二人にとって因縁のある人物・狩場ユズルが住んでいるためだった。超売れっ子作詞家である狩場は斉門の弟子だったが、「性根が腐っている」という理由で破門となった。しかしその後ヒットメーカーとなり、日本作詞家連盟の理事長の座に付いたことで一転、斉門を誹謗するようになったのだ。狩場は盗作などをしており、その影響を受けた連盟員たちが真似するようになってしまったことで斉門の怒りを買っていた。そんな様子を見ていた寿里亜は、狩場が米花町に住み始めたことを知って恋人の水谷漣に「引っ越しをしたい」と提案する。ところが「誰が住んでようと関係ない」と取り合わない水谷と揉めてしまい、婚約まで行きながらケンカ別れという結果になっていたのだ。その一方で、米花町に因縁のない寿飛太。コナンたちは、寿飛太が嘘を付いてまで米花町を訪れた理由を捜査し始める。

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