事件ファイルCASE FILE
偽りだらけの依頼人(後編)(デジタルリマスター)
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小五郎は池波静華から中学時代の同級生、柴田四朗を捜してほしいと依頼される。小五郎は柴田の居場所を突き止め、自宅マンションを訪ねるが、柴田はリビングで撲殺されていた。静岡県警の横溝刑事は部屋の状況や証言を踏まえ、柴田が殺害されたのは朝8時から45分の間と睨む。この時間、ゴルフに行っていた妻の恭子の犯行は不可能だった。朝8時、同じマンションに住む友人の吉川は家で寝ていたと証言するが証明する人はいなかった。横溝は柴田が右手に握っていた静華の写真をダイイングメッセージと考える。コナンは静華がウソばかりついている事に気付き、何かを隠していると睨む。
この後、玄関横の非常階段で凶器と思われる血まみれの木刀が発見される。横溝は木刀に見覚えがないかを恭子に確認。恭子は訪問販売を撃退するために柴田が下駄箱の上に置いていた木刀だと伝える。次に横溝は自宅の電話について訊ね、恭子はリビングと寝室に2つ置いていると答える。それを聞いた横溝は静華が犯人だと言い放つ。
横溝は静華が前もって電話で写真の所在を確認し、取り戻すために今日の朝にここを訪れたと考えていた。その時、写真の事で口論になり、静華は木刀で柴田を殴りかかる。静華が去った後、まだ生きていた柴田は必死に床を這い、リビングの電話で助けを求めようとする。だが、体が思うように動かず、そんな時に目に留まったのが静華の写真を挟んだ本。柴田は最後の力を振り絞って本に挟んだ写真を握りしめて息絶えた。これが横溝の推理だった。
横溝は写真に何か殺害の動機に繋がる秘密があると睨み、静華に警察署まで任意同行を求める。だが、静華は任意同行を拒否し、事情聴取したいのなら逮捕状を裁判所が発布した後にしてほしいと主張。コナンは法律に詳しい静華はただ者ではないと察する。この後、鑑識は柴田の左手が血まみれになっている事に気付く。左手の薬指と小指にはバンテージが巻かれていて、妙な事にバンテージにだけは血が付着していなかった。コナンはある事に気付き、柴田の右手の手のひらを確認する。コナンの推理通り、柴田の右手の手のひらには何かをしっかり握った跡が残っていた。静華、恭子、吉川の中の誰が犯人かを見破ったコナンは小五郎に麻酔銃を発射。眠りの小五郎の推理ショーが幕を開ける。