事件ファイルCASE FILE
初恋の人想い出事件(後編)(デジタルリマスター)
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コナン、蘭、園子、小五郎は新一の初恋相手、麻美の誕生日会に参加する。誕生日会を開く別荘には東都大学推理研究会の部長、沢井と副部長の智子、千夏、野口、森本が集まっていた。午前0時過ぎ、皆は眠り込んだ麻美を残し、駅前のカラオケへ行くが、その間に別荘で火災が発生。蘭、コナン、沢井は炎上する別荘へ駆け込み、何とか麻美を救出する。出火時刻は午前2時50分頃。ケーキのローソクが出火原因と見られたが、智子はきちんと消したと主張。小五郎は麻美が火をつけた可能性もあると疑う。
蘭は麻美が担ぎ込まれた時につぶやいた言葉を園子から聞いて動揺する。麻美は「ゴメン、ゴメンね。工藤君」とつぶやいたという。その頃、コナンは別荘に戻って、火災について調べていた。コナンはソファで寝ていたはずの麻美が火災中は床に寝ていた事を不思議に思う。コナンは火事の前と後のリビングの家具の配置についても妙な違和感を抱いていた。誰かが動かしたように配置は変わっていて、コナンは誰かが火を点けに戻ったかもしれないと勘繰る。
カラオケ店から別荘までは車で5分、走っても15分はかかる距離。店から30分以上も抜けていた人はおらず、コナンは往復できたのは車のキーを持っていた野口だけと考える。だが、午前3時前は皆が公園のトイレや隣のコンビニに行っていた時間。車が無くなれば誰かが気付くはずだった。千夏はバイクに乗っているが、カラオケに来た時、バイクは別荘前に停めていた。時限発火装置のようなものも発見されておらず、コナンはカラオケ店にいた人たちの犯行は不可能と判断する。
コナンは小五郎が推理したように麻美が自分で火を点けた可能性を探ろうとする。その時、コナンは消防隊員から燃え残りのFAX用紙2枚を麻美に渡してほしいと頼まれる。それは誕生日を祝うメッセージのFAXだった。この後、コナンは消防隊員たちの会話から、ローソクの火を点けたケーキがイスの上にあった事を知る。イスは丸焦げ、ケーキはグチャグチャになっていたという。コナンはイスがあった場所を消防隊員に確認。イスがあったのは部屋の隅の丸焦げになった小さなタンスの前だった。コナンはタンスとFAX用紙を見て何かを閃く。
その頃、蘭と園子は病院の病室前で麻美の話題を話していた。そして、話を終えた蘭は病室に戻って異変に気付く。麻美のベッドがカラになっていたのだ。この後、コナンはコンビニの店長から話を聞き、午前3時頃に推理研究会の誰が来店したかを確かめ、事件の真相へと辿り着く。蘭は麻美がいなくなった事を小五郎に報告。小五郎は麻美が火事を起こした事を悔んで自殺するかもしれないと心配して…。