事件ファイルCASE FILE
人気アーティスト誘拐事件 （後編）（デジタルリマスター）
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コナンたちはドアが閉まりかけの電車に飛び乗るが、歩美だけはホームで転んで乗り遅れてしまう。取り残された歩美は警察の視界からいつの間にか消えていた。実は、取り残されたのは歩美に変装したコナンだった。誘拐犯の宮原は歩美にデモテープを渡して警察をまけとコナンに電話で指示していたのだ。コナンは歩美に変装して犯人と接触しようと考えていた。そして、歩美に変装したコナンは新たに指定された倉庫街の公衆電話に出る。宮原の部下は公衆電話から見える倉庫の2階に来いと指示を出す。
コナンは歩美の声を出しながら倉庫の2階のドアをノックする。宮原の部下がドアを開けると、コナンは時計型麻酔銃を発射。麻酔銃が命中した部下は倒れて寝てしまう。コナンは部屋に入っていき、捕らえられた高山と椎菜を発見する。その頃、追跡メガネを使ってコナンの居場所を特定した元太、光彦、歩美も倉庫の前までやってくる。元太たちは近くにある公衆電話から警察に連絡しようとするが、宮原に見つかって捕まってしまう。コナンが高山と椎菜を縛っているロープを解いて一緒に逃げようとすると、そこに縛り上げた元太たちを連れて宮原が現れる。
宮原は高山、椎菜、コナン、元太たちを部屋に閉じ込めると石油缶に拳銃を発砲する。石油缶からガソリンが漏れ、火が引火して燃え上がっていく。昨年の大晦日に昇円寺で起きた殺人事件。それは拳銃を持った変質者に男性が襲われ、揉み合っている内に銃が暴発し、男性が変質者を殺害してしまった事件。正当防衛で釈放された男性は宮原だったのだ。拳銃を握ったまま死んでいた身元不明の変質者の手から硝煙反応が出た事、弾倉中の空薬莢が1発だった事から、警察は揉み合っている内に暴発したという宮原の証言を信じたのだが…。
最初から拳銃を持っていたのは宮原だった。宮原は最初の1発で男性を撃ち、再び弾倉に弾を込めて地面に発砲。TWO-MIXは事件の事は知らずに歌詞を書いたが、「カウントダウンの鐘」は除夜の鐘、「2つの花火の音」は2発の銃声を意味していた。高山たちはラジオで昇円寺の事を話し、宮原は発砲が1発ではなく、2発だったと警察に気付かれる事を恐れたのだ。宮原が殺害したのは以前、一緒に強盗をした仲間だった。宮原はこのテープを回収するために高山たちを誘拐したのだ。この後、宮原は部屋のドアに鍵をかけて逃げていく。コナンたちは部屋から脱出しようとするが、火はどんどん燃え広がって…。