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テレビ局殺人事件[デジタルリマスター版]

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 日売テレビ編成部のプロデューサー諏訪道彦は、自分の番組の司会に美人キャスターを使って、視聴率アップをはかり、部長昇格を狙っていた。
 そんな諏訪に、タレントの松尾貴史から電話がかかってきた。
 人気番組『日本丸見え探偵局』の司会を降ろされる事に不服な松尾は、ある計画を企み、電話で番組収録の当日、諏訪をある場所に誘き出したのだ。
 拳銃に関してプロ並みの腕を持つ松尾は、自室で、諏訪の写真をエアガンで撃ち抜き、不敵に笑うのだった。
 『日本丸見え探偵局』収録の当日、4階のミーティングルームで松尾を待っている諏訪。
 コナンと蘭はゲストで呼ばれた探偵毛利小五郎のお供で、番組収録の9階スタジオに来ていた。司会は松尾貴史である。
 収録は順調に進み、4分間の推理ドラマのVTRの時間になった。出演者達はその間休憩となる。
 事件はその時起こった。
 番組終了後、諏訪の射殺死体が見つかり、さっそく警察が呼ばれ、目暮警部たちが出動して来た。
 そんな中、殺害現場で一人ほくそ笑む松尾を見たコナンは、彼があやしいとにらむ。
 しかし、9階スタジオから4階ミーティングルームまでは、どんなに速く走っても、4分では往復できない。松尾のアリバイは完璧だ。
 が、ふとした事から7階倉庫室が、4階ミーティングルームの真上にあることに気付いたコナンは、犯人のトリックを見破った。
 犯人は4階の窓から顔を出した諏訪を、7階の窓から撃ち殺したのだ。7階までなら9階から、4分もあれば、十分往復可能だ。
 コナンは、毛利を麻酔で眠らせ、テレビカメラを使って、実況中継を始めた。
 そして、決定的な証拠! 松尾の携帯電話のリダイヤルボタンを押し、諏訪の携帯電話につながることを確認した。
犯人は犯行時に諏訪と電話で話していたのだ。諏訪の携帯の番号を知らない筈の、松尾の携帯電話が諏訪の携帯電話につながるはずがない。
松尾は観念し、犯行を自白。自分と諏訪の二人の企画を独り占めし、司会の座まで追おうとした諏訪の非道を訴えたのだった。

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