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歩美ちゃん誘拐事件(デジタルリマスター)

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コナンは歩美たち少年探偵団と公園でかくれんぼしていた。かくれんぼの鬼を探偵、逃げる役を犯人と言い換えて、無邪気に遊ぶ歩美たち。このまま子供たちに付き合っていると、身体だけでなく、頭の中まで子供になってしまうのではないかと不安はつのる。本当なら、今頃は、蘭と二人で帝丹大学の学園祭に行っているはずだったのに。現実は阿笠博士特製の超小型トランシーバー内臓の少年探偵団バッヂを使ってかくれんぼだ。早々に鬼に捕まって、阿笠博士の新兵器、高性能ターボエンジン搭載のソーラー型スケボーの調整でもしないと、やってられない。
 鬼をやっていた元太が「歩美が見つからない」とコナンのところにやってきた。始めてからもう二時間もたっている。トランシーバーで連絡を取ってみると、歩美は車のトランクの中にいた。トランクの中に隠れたまま眠ってしまい、知らないうちに車が発進したらしい。そういえば、公園の前に不審な男たちの乗った車が止まっていた。歩美はトランクの中で紙袋につまった大量の札束と、ヌルヌルしたノコギリ、血まみれの首を発見する。歩美は少女連続誘拐殺人事件の犯人の車に乗ってしまったらしい。コナンはスケボーに飛び乗って救出に向かうが、ソーラー・エンジンは日没まで、あと一時間。トランシーバーから聞こえてくる音を頼りに、歩美の乗った車の位置を割り出していく。エンジン音や道路工事の音に混じって、犯人たちの会話も聞こえてくる。「たとえガキでも、顔を見られて生かしておけるか…。」街には少女連続誘拐殺人事件の非常線が張られ、パトカーが街中を警戒している。検問を逃れて街を抜ける道はただ一つ。コナンたちは路地の出口で待ち構えるが、車は五分待ってもやってこないばかりか、歩美との交信まで途絶えてしまう。考えられるのは、検問を抜けてトンネルに入ったか、電波を遮断する建物の中に入ってしまったかのどちらかだ。犯人のアジトの到着したのなら、歩美の命が危ない。早くしないと、コナンのスケボーまで動かなくなる。絶体絶命の大ピンチだ!

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