事件ファイルCASE FILE
黒の組織との再会
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学校からの帰り道、コナンと哀は目の前に黒いポルシェが停まっているのに気がつく。ポルシェ３５６A…、黒ずくめの組織のメンバー・ジンの愛車だ。コナンは阿笠博士に針金ハンガーとペンチを持ってきてもらい、ポルシェのロックを外して内部に発信器と盗聴器を取り付ける。案の定、ジンとウォッカが車に戻り、どこかに走り去った。高校生探偵・工藤新一がコナンと名乗り、正体を隠して生活をする羽目になったのはこのジンとウォッカに薬を飲まされたせいだった。阿笠博士の車で追跡を開始するコナンと哀。盗聴器から聞こえてきたのはジンがピスコという組織のメンバーに指示している暗殺計画の段取りだった。杯戸シティホテル、18時、奴の手が後ろに回る前に口を塞げ･･･、例の薬を使ってもかまわない･･･。電話を切ったジンは車の床に赤みがかった茶髪の毛が落ちているのに気づき、発信器と盗聴器を発見する。ジンは組織から逃亡したシェリー（哀）が姿を現したと考え、不気味な笑みを浮かべる。
暗殺計画を知ったコナンと哀はホテルで行われた映画監督の追悼式にもぐりこむことに成功する。著名人の参列者の中から、口封じのために命を狙われている組織のメンバーと、その人物を狙う殺し屋･ピスコを探し出さなければならない。コナンがあやしいとにらんだ政治家・呑口議員の姿を見失ってしまった直後、フラッシュのような光に続いてオレンジ色の光が見え、天井のシャンデリアが落下する。呑口議員はシャンデリアの下敷きになって無残な姿で横たわっていた。この事故が組織の殺し屋・ピスコの仕業だった。事故当時、呑口議員の周辺にいた７人の著名人の中にピスコがいるはずだが、手がかりは料理の中に落ちていた鎖の破片と、コナンの頭上に落ちてきた紫のハンカチだけだった。「逃げるのよ」という哀の言葉を振り切り、コナンはハンカチの持ち主を捜し出そうとするが、押しかけてきたマスコミと混乱した招待客の人込みにもまれ、哀とはぐれてしまう。哀は人込みの中で何者かに抱えあげられ、薬で眠らされてしまう。シェリー（哀）の正体を見破ったピスコに酒蔵に監禁させられてしまったのだ。コナンが変装用にかけてくれたメガネに内蔵されているスピーカーとマイクで連絡は取れたものの、酒蔵から出ることは出来ない。哀は自分の死を覚悟し、コナンに体を小さくした毒薬の情報を教えようとする。コナンは哀が監禁されているのがホテルの内部だと気づき、7人の容疑者は足止めしてもらってあるから、自力で脱出する方法を考えろと言う。古びた暖炉があるが、小さな体では上れないという哀に、コナンはパイカル（白乾児）という酒を探して飲めと指示をするが･･･。